中国 巨大な贈答市場にも消費低迷の波

月餅が売れない、中国の中秋節

2026/09/19
更新: 2026/09/19

日本でもスーパーなどで見かけるようになった中国菓子「月餅(げっぺい)」。中国では、家族の団らんを祝う「中秋節」に食べたり、親戚や取引先に贈ったりする定番のお菓子である。

今年の中秋節は9月25日。ところが中国では、最も月餅が売れるはずのこの時期に「売れない」という異変が起きている。

100元(約2000円)以下の月餅は売れる一方、200元(約4000円)を超える商品は苦戦している。数百社の月餅メーカーが廃業や転業で姿を消し、今年の販売量は前年比20%以上減るとの予測も出ていると、中国メディアが報じた。

月餅は単なるお菓子ではない。中国では中秋節の代表的な贈答品であり、例年ならこの時期に需要が集中する。その月餅でさえ、高いものから売れなくなっている。

中国の消費低迷が、ぜいたく品だけでなく、年に一度の伝統行事にまで及んでいることを映す光景である。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!