中共の最長老・宋平が108歳で死去 周恩来の元秘書

2026/03/05
更新: 2026/03/05

4日、中国共産党で最長老の一人である宋平が死去した。108歳だった。

宋平は周恩来元首相の秘書など要職を歴任。胡錦涛を党中央に抜擢した人物としても知られる。

2022年10月には第20回党大会の開幕式および閉幕式に出席し、健在ぶりをアピールしていた。

宋平の死去は、毎年恒例の重要会議「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)の開催期間と重なった。公式発表は死去から数時間後に行われた。

公開資料によると、宋平は1972年から1981年まで甘粛省委員会書記を務め、この期間、後に中共総書記となる胡錦濤が甘粛省建設委員会副主任として宋の部下に当たっていた。

1980年代前半には、当時39歳だった若手官僚の胡錦涛が第12回党大会で中央委員に選出。この若さでの抜擢の背後に、宋平の後押しがあったと指摘されている。そのため、後に形成される「共青団系」の後見的存在と見なされた。

宋平は第11期、第12期、第13期の党中央委員を歴任。第13期では中央政治局委員、さらに中央政治局常務委員を務めたほか、国務委員兼中央組織部長も担当した。1992年10月19日、第14期1中全会後に政治局常務委員を退任し、75歳で正式に引退した。

一方で、1990年から1998年まで中国計画生育協会の会長を務めたことも特筆される。「一人っ子」政策において、強制的な中絶や不妊手術、超過出産への罰金徴収などが全国的に行われ、特に多くの女性に深刻な影響を及ぼしたと指摘されている。

方暁