中国で若者の「結婚離れ」が止まらない。そこで各地が始めたのが、結婚の手続きをできる場所を増やすことだ。
天津市では8月、国有大手の中国郵政貯蓄銀行の支店内にまで、結婚窓口が設けられた。銀行が結婚手続きをするのではなく、市の担当職員が常駐し、その場で婚姻届を受け付け、結婚証を発行する。
安徽省合肥では地下鉄の駅にも結婚窓口があり、これまでに5700組以上が利用したという。商業施設などにも同様の窓口が広がっている。
背景には深刻な結婚数の減少がある。2026年上半期に中国で結婚したカップルは327万5000組。前年同期より26万4000組減り、1980年以降の同期として過去最低となった。
ところがネットでは、「結婚しないのは手続きが面倒だからではない」とツッコミが続出。
若者が結婚から遠ざかる背景には、住宅費や子育て費用、仕事や収入への不安だけでなく、先の見えない将来への不安や、結婚・出産を当然とする生き方への価値観の変化など、さまざまな理由がある。
つまり、若者がためらっているのは、結婚の「手続き」ではなく、その先の「暮らし」だ。 結婚届を出せる場所を増やしても、将来への不安まで軽くなるわけではない。
その不満を端的に表したのが、ネットに投稿されたこの一言だった。
「私が結婚しないのは、結婚窓口が見つからないからですか?」
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。