中国 「効果あり?」「余計に腹が立つ?」 中国恒例の夏の風物詩

ことしも中国は「サイバー冷房」

2026/08/18
更新: 2026/08/18

今年も中国に「あの季節」がやってきた。

セミが鳴き、気温が上がり、街頭の大型スクリーンでは巨大な扇風機やエアコンが回り始める。ただし、画面の外に風は一切届かない。近年おなじみとなった、中国恒例の夏の風物詩である。

河南省鄭州市の観光施設では、屋外の待機場所にある大型スクリーンで、エアコンが冷風を吹き出す映像を繰り返し流していた。画面のエアコンは全力運転だが、涼しいのは画面の中だけ。来場者は本物の暑さに耐えながら、それを眺めていた。

施設側によると、現場には本物の扇風機も設置されている。エアコンの映像は、暑さでいら立つ来場者の気分を和らげるためだという。

体を冷やせないなら、せめて心を冷やそうということだろうか。「心頭滅却すれば火もまた涼し」ならぬ、「心頭滅却すれば、画面の冷房もまた涼し」である。

しかしネットでは、「暑さは何も変わらないのに、見ていると余計に腹が立つ」と不評の声も目立った。施設側の「少しでも気分を和らげてほしい」という温かい心遣いも、冷風と同じく画面の外までは届かなかったようである。

さて、あなたなら、この「サイバー冷房」に涼しさを感じるだろうか。それとも、かえっていら立ちが募り、さらに暑くなるだろうか。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!