大紀元コラムニスト 程晓容

驚きの腐敗実態と大規模デモ多発からみる中国共産党の末路(2)

2016/10/29 06:00

増加する腐敗官員らの実態に国民が驚く

  中紀委が製作した反腐敗キャンペーンのドキュメンタリー番組と他の国内メディアが報じた官員らの腐敗実態に驚きの連続だ。高級ホテルの超豪華スイートルームで会議をする官員、68戸の豪邸を持つ官員、莫大な量の高級ヒスイ腕輪を保有する官員、家のベッドの下に大量の現金を隠す官員などなど。 

 最も驚いたのは、当局が公表した収賄金額が最高額だった人が高い地位の政府官員ではなかったことだ。黒龍江省にある国営石炭企業の龍煤集団傘下子会社の副社長の丁鉄義氏という人物だ。丁氏は3億元(約45億円)以上を収賄したとして、10月に中国当局に終身監禁を言い渡された。子会社の副社長が3億元の賄賂を受け取ったなら、親会社の社長や会長などの幹部はどれほどの賄賂を受け取っているだろうか?他の鉄鋼や石油関連国営企業の幹部はまたどれほどの収賄を受け取っているだろうか?と多くの国民が疑問を持つ。国民の怒りを買うのを恐れて、習近平政権はそれを発表する勇気がないだろう。

 ドキュメンタリー番組では、出演した、あるいは当局に出演させれられた元高官たちが番組の中で涙を流して「反省する」シーンがあった。それを見てインターネット上では、「演技が上手いね」と皮肉るコメントがあがった。当局に逮捕されて収監されている今、彼らは「祖国」「国民」を急に思い出して、弱々しい声で「深く反省している」と話す。以前の横柄な態度と対照的な今の様子に、可笑しいバラエティ番組を見ているようだ。

 その番組第5回では、習近平政権が党内で挙げた贅沢禁止令とも言われる「八項規定」に違反したとして、2016年8月末まで約18万7409人の党員に対して処分を行った。その中の9万1913人に対して、除名や党内職務の罷免などの党規律処分を行ったとの統計を示した。さらに「2013~16年8月まで全国司法機関が汚職と腐敗で立件した件数が98万5千件、97万6千人に対して党規律処分を行った。将来、この統計データがさらに増える」と示した。

 100万人近くの官員が立件されて処分を受けたが、この数字がさらに「増える」とは、党内の汚職・腐敗があまりにも多すぎるため、習近平政権がそれらを撲滅することは到底できないことを意味する。

 また番組の第6回では、職務権限の低い地方の公務員でさえ、巨額な賄賂を受け取っていると暴いている。西安市某区の居民委員会(町内会にあたる)主任の于凡氏が、同地区の再開発建設プロジェクトで業者から約1.2億元(約18億円)の賄賂を受け取った。

 河北省秦島北市北戴河区の水道局幹部の馬超群氏に対して、当局は汚職などの容疑で家宅捜査したところ、馬氏の家から1.2億元の現金と37キロの金の延べ棒が見つかった。また、馬氏が68戸の不動産を所持していることも発覚したなどなどの共産党下層部の幹部の汚職が暴かれている。

編集部からのおすすめ
注目記事
^