米検察、ゴーン被告ほう助の容疑者保釈に反対 「逃亡の恐れ」

2020/06/23
更新: 2020/06/23

[ボストン 22日 ロイター] – 日産自動車<7201.T>前会長のカルロス・ゴーン被告の日本からの逃亡を手助けした容疑で逮捕された米国人2人を巡り米マサチューセッツ州連邦地裁が22日に開いたオンライン審理では、検察側が保釈を認めるべきではないと訴えた。

日本側は、マサチューセッツ州で先月、逮捕された米陸軍特殊部隊グリーンベレーの元隊員、マイケル・テイラー容疑者と息子のピーター・テイラー容疑者について、正式な引き渡し請求の準備を進めている。

スティーブ・ハシンク米連邦検事補は、2人には「逃亡する明白な理由がある」とし、拘束の必要があると訴えた。

「この裁判所がこれまで見てきた被告の中では、実際に逃亡に成功する可能性が最も高い人たちに入る」とし、2019年12月29日にゴーン被告が箱に入って日本から逃亡するのを助けたと指摘した。

一方、弁護側は、テイラー容疑者らが起訴の回避を望んでいたならばゴーン被告の逃亡先であるレバノンにとどまっていたはずだと主張。

また、起訴状に不備があるとしたほか、拘置施設で新型コロナウイルス感染が広がる可能性があるため、陸軍特殊部隊を引退したテイラー被告が感染し、重症化するリスクが高いとした。

連邦地裁のカベル判事は「できる限り早期に」決定を下したいと表明した。

Reuters
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