【大紀元日本10月5日】北京政府はこのほど、チベット自治区の軍区司令官、副主席、公安局長に対して人事異動を発表した。情報筋によると、今年3月にチベットで発生した抗議事件への予防および鎮静化に有効的な指揮を執らなかった責任を問われたものという。これに対して、チベット亡命政府関係者は疑問を示した。
中国メディアの報道によると、チベット人民大会常任委員会は9月27日の会議で、秦宜智・自治区政副主席、王賓宜・公安局長を免職することに決めたという。これより少し前に、中国メディアは、チベット軍区司令官・董貴山中将を四川省成都市軍区副司令官に昇進し、董氏の後継ぎは雲南省の舒玉泰少将が指名されたと報じていた。海外メディアは、チベット問題研究者・呉静怡氏の言葉を引用して、3人の人事異動は「今年の3月にチベットで発生した抗議デモを防げなかったからだ」と報道した。
これに対して、インド・ダラムシャーラーにあるチベット亡命政府のゲサジェンザン議員は、「チベット軍区司令官の董貴山中将は昇進したので、免職ではないから抗議デモとは無関係だ。王賓宜・公安局長は国安を管理していることから、免職されることはあるだろう。当時中国中央の多くの指導者は誰もこれほど大規模な抗議事件が起きるとは思わなかったからだ」と分析した。
ゲサジェンザン議員はまた、もう1人の秦宜智・自治区政副主席について、秦氏は技術官僚であり、現在務めているラサ市委書記の異動の有無も報道されていないことから、状況は不明だと示した。
今年3月14日にサラで発生した流血弾圧事件に関して、海外では多くの疑問が持ち上がっている。現場であるラサにはここ数年間、チベット問題で大量の軍隊が進駐しているが、事件発生当時、ラサ市内の繁華街地区で銀行や店舗を破壊する暴動が数時間にわたったにもかかわらず、警察や武装軍人は誰も現れなかったことを不審に思う声は多い。
これに対して、ゲサジェンザン議員は、「そこが問題だ。3月10日から、多くの僧侶が街に出る度に、警察や軍人に阻止され、尋問された。しかし、3月14日午前11時から午後4時半までの長い間に、テレビ報道の映像の通り、銀行のドアを壊すなどの多くの暴動が発生したにもかかわらず、武装警察や公安の出動はなかった。映像に映された暴動に参加した人々の外見では、決して一般のチベット僧侶には見えないし、銀行などの重点場所を警察と公安はなぜ警備していなかったのか」と疑問を呈した。
ゲサジェンザン議員は唯一の可能性としては、他に何か企んでいる政府関係者らが僧侶を装ったことだと示した。1989年天安門事件が発生した当時も同様なことがあったと耳にしたという。ゲサジェンザン議員は、北京当局が弾圧を正当化する口実として、対外的に宣伝するために自作自演したものだと強調した。
(翻訳編集・余靜)
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