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2006年4月、Googleは中国名を「谷歌」とすると発表。中央がグーグルチャイナ社長のKai-Fu Lee氏(PETER PARKS/AFP/Getty Images)

グーグル中国社長、突然退職へ

 【大紀元日本9月8日】アメリカの検索エンジン、グーグルの中国部門グレーターチャイナの社長を務める李開復(Kai-Fu Lee)氏が4日突然、9月中に退職すると発表した。2005年の就任から4年間の任期を満了しての辞任で、退職後は自らベンチャー企業を操業する意向だ。

 音声認識技術を専門とする李氏は、1990年代末にマイクロソフトの中国での研究所を設立。2005年7月にグーグルが李氏を引き抜いた際、マイクロソフトが李氏とグーグルを法廷に訴えたほどの人物。現在の李氏は、中国のネット世界では最も傑出した人物で、大学のエンジニア部門では大スターの待遇を受けている。この立場を活かして、次の人生のステップでは、若手の中国人起業家を育てるプラットフォームを設立したいという胸の内を、自分のブログで書いている。

  李氏が後にするGoogle.cnは、検閲つきの検索エンジンとして4年前にスタートしたが、中国の知識人の間では、中国共産党の検閲要求に追従するばかりのグーグルへの批判が高まっている。その一方、中国政府はグーグルを厳しく監理しており、国内企業の「百度(Baidu)」には大目に見てるポルノサイトなどに関して、グーグルに対しては規制を強化している。中国の調査企業iResearchの発表によると、百度の市場占有率は63%で、グーグルは33%となっているが、5日付けの英「ファイナンシャル・タイムズ」は、Google社内ではわずか20%強と見ていると報道している。

 グーグル幹部の中には、「中国市場に残ることが賢明なのか、それでモラルがあるのか」と疑う者もおり、李氏の退職は、グーグルは中国市場から手を引くべきだという社内の討論が再燃することになることだろうと、社内通は語っている。

 しかし、グーグルは、李氏の後継者としてエンジニア面はBoon-Lock氏、事業経営面ではJaohn Liu氏が就任することを発表。今後6カ月で中国での営業を2倍にし、多くの人材を新たに雇用していく計画を打ち出しており、中国部門縮小の兆しは、少なくとも外部には見せていない。

(翻訳編集・鶴田)

 (09/09/08 20:00)  





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