ドイツ各界、中国臓器狩り新証拠に驚愕=ミュンヘン

2007/03/31
更新: 2007/03/31

【大紀元日本3月31日】3月27日、カナダ国際人権弁護士デービッド・マタス氏は、国際人権団体(IGFM)に招かれ、ドイツ・ミュンヘン大学にて開催された「中国共産党(中共)による臓器狩りおよび言論自由統制について」と題したシンポジウムに出席し、臓器狩りについての新たな証拠を提供した。来場者たちは中共当局を譴責し、特に軍部におけるファールンゴン(法輪功)学習者を対象にした臓器狩りの犯罪

新しい証拠を説明するデービッド・マタス氏(明慧ネット)

を強く非難した。

マタス氏はカナダ独立調査団のデービット・キルガー氏と過去半年間で、30数カ国を訪問し、昨年同調査団が発表した「中共当局がファールーンゴン学習者を対象に行った臓器狩りに対する調査報告について」の補足を行い、新たに16項の証拠および反証を挙げた。すなわち、「ファールンゴン学習者を対象に臓器狩りし売買する犯罪は中国では実在しており、軍部はさらに広範囲にわたり関与し暴利を貪っている現状である」と強調した。

マタス氏は各国政府に対して、自国の民衆が中国への臓器移植を中止させ、臓器移植した際に起きる発作や副作用を抑制する薬物などが中国へ流出するのを禁止するよう呼びかけると同時に、中国がこの組織的な臓器狩りをやめなければ、北京五輪の参加を見合わせるべきであると、国際社会へ呼びかけている。

来場した人権弁護士、医師、エンジニア、コンピューター専門家、チベット人権活動家、労働者、定年退職者および学生等各界人士は、同調査報告に上げられた残酷な事実に驚愕させられ、多くの質問が会場で飛び交った。最終的に、多数の来場者は自ら連絡先を残し、主催関係者に必ず同件の進展を随時に知らせるよう依頼したという。

「我々は神から寿命を授かり、それに背くことはしてはならない」と主張したワイマー氏(明慧ネット

国際人権団体ミュンヘン支部責任者のヨゲン・ティラク(J. Thierack)氏がシンポジウムの司会を務めた。一方、参加者のワイマー(Weimer)氏は、昨年に初めて中共が生きたファールンゴン学習者の臓器狩り事実を知ったときに、恐ろしく感じたことを回想し、今回の報告で思わず出てくる涙を一生懸命押さえたという。同氏は「臓器移植は反対だ。それは宇宙の規則に反している。神が我々に授けてくださった生命の年限があり、10年でも20年でも30年でも、それを違反してはならない」と主張し、入手した資料をコピーして親戚友人に配ると語った。

チベット活動家フィルシンガー(Filsinger)氏は、今回のシンポジウムは非常に有意義であるとし、マタス氏が言及した問題は大変価値があり、今現在でも起きている臓器狩りこのこと自体が非常に重要であるとの見解を示した。

医師のスカムブラクス氏は、中国での臓器移植を考えている患者に対して必ず同件の事実を知らせ、臓器の出所を確認するよう警告するとコメントした(明慧ネット)

医師のスカムブラクス(Skambraks)氏は、臓器狩りは犯罪であるとし、中国での臓器移植を考えている患者に対して必ず同件の事実を知らせ、臓器の出所を確認するよう警告するとコメントした。

ウェイヘテラ(Waechtler)弁護士は、中共が行っているファールンゴン学習者を対象にした臓器狩りの事実において、臓器移植を求める側にも責任があるとし、譴責することに留まらず、次に取るべき行動をさらに一歩進んで考える必要があると強調した。

中共が過去7年間にわたりファールンゴン学習者に対して犯した罪をさらに調査するために、現在、豪州、アジア、ヨーロッパおよび米国、カナダを含む世界規模のファールンゴン迫害真相聯合調査団(CIPFG)が発足した。同調査団は、中共によるファールンゴン学習者を対象にした臓器狩りの告発調査報告を通し迫害真相を暴き、迫害を制止すると同時に、中共および関与した関係者らに対して「反人類罪」などの責任追及を行うと声明発表している。

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