[ブリュッセル 15日 ロイター] – 欧州連合(EU)の欧州委員会は中国から輸入される自動車用鋼製ホイールに対するダンピング(不当廉売)調査を開始した。EUの官報で明らかになった。
官報によると、この調査は、欧州ホイール製造業界の団体(EUWA)の訴えを受けたもの。EUWAは、中国からのホイール輸入が欧州でシェアを伸ばし、EUの製造業が損害を被っていると主張し、その証拠を提出したという。
EUWAには、GKN<GKNA.L>、米スーペリア・インダストリーズ<SUP.N>、米アーコニック<ARNC.N>の傘下部門などが加盟する。
EUWAによると、欧州の鋼製ホイールの市場規模は年間約15億ユーロ(17億ドル)で、アルミニウム製ホイールの市場規模は約45億ユーロ。
今回のダンピング調査は、期間9カ月以内の暫定的な反ダンピング関税の適用、期間が通常5年間の確定的な反ダンピング関税の適用につながる可能性がある。
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