[ワシントン 27日 ロイター] – トランプ米政権は27日、ロシアの富豪オレグ・デリパスカ氏の関連企業である同国のアルミ大手ルサール<0486.HK>とその親会社En+、電力会社のユーロシブエネルゴに対する制裁を解除した。
議会では民主党主導で制裁解除に反対する動きがあり、今月上院では共和党からも11人が民主党側に回っていたが、制裁解除を阻止するには至らなかった。
制裁解除の反対派は、ロシアのプーチン大統領と近い関係にあるデリパスカ氏が3社の支配権を保持していることに懸念を示していた。
2016年の米大統領選へのロシア介入疑惑に関するモラー米特別検察官の捜査継続中に制裁を解除するのは不適切との見方もあった。
しかし、米財務省は27日付の声明で、3社は、デリパスカ氏の直接的および間接的な株式保有を減らし、同氏の支配を絶ったと説明。これにより、En+とルサールの取締役会では大方の取締役員が、デリパスカ氏や財務省が制裁対象とする他のいかなる人物とも無関係の独立役員となるとしている。
デリパスカ氏は引き続き、米制裁の対象となる。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。