北朝鮮が国際社会に食料危機を警告、配給はほぼ半減=メモ

2019/02/23
更新: 2019/02/23

[国連 21日 ロイター] – 北朝鮮は、今年食料が140万トン不足し、配給をほぼ半減せざるを得ない状況と警告した。ロイターが21日に閲覧したメモで明らかになったもので、高温、干ばつ、洪水、国連による制裁を理由に挙げている。

メモは2ページにわたっており、日付は記載されていない。北朝鮮国連代表部が公表した。

メモは「北朝鮮政府は各国際機関に対し、食料の現状に緊急に対処するよう求める」としている。北朝鮮国連代表部は、このメモは昨年11月26日から12月7日に行った世界食糧計画(WFP)との合同調査の続報としている。WFPはコメントを控えた。

メモによると、昨年の食料生産量は495万1000トンで、17年を50万3000トン下回ったとしている。国連はこの数字が1月末に提供された公式政府統計であることを確認。食料生産には、コメ、小麦、ジャガイモ、大豆が含まれていると説明した。

北朝鮮は、食料20万トンを輸入、早生品種の農作物約40万トンを生産するが、それでも不足分が生じるとして、1月からは1日1人当たりの配給量を550グラムから300グラムに削減すると表明した。

Reuters
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