エチオピア航空機墜落で157人死亡、安全性に疑問強まる

2019/03/11
更新: 2019/03/11

[ナイロビ/アディスアベバ 10日 ロイター] – エチオピア航空の旅客機が10日、首都アディスアベバのボレ空港からケニアのナイロビに向けて離陸した直後に墜落し、乗員乗客157人が犠牲となった。墜落機は米ボーイング<BA.N>の737MAX(マックス)で、昨年10月にインドネシアのライオン・エア旅客機に続いて大規模な事故を起こしたことから、安全性への疑問が強まっている。

現地時間午前8時38分に飛び立ったエチオピア航空機は、8時44分には管制塔から連絡が取れなくなった。同社のテウォルデ最高経営責任者(CEO)はツイッターで「生存者はいない」と述べ、パイロットは問題が起きたので引き返したいと伝えてきていたと付け加えた。

同機にはエチオピア、ケニア、米国、カナダ、フランス、中国など33の国の人々が乗っており、少なくとも4人の国連職員も搭乗していた。

この旅客機は、昨年10月29日に墜落事故を起こして189人が死亡したインドネシアの格安航空ライオン・エア機と同じ737MAX8型。ライオン・エアの事故原因はまだ調査が続いている。

ある米政府高官は、2つの事故に関連があると判断するのは時期尚早だが、調査担当者にとってもう一度問題を検討することが最優先課題になるだろうと語った。

ボーイングは、現地に専門チームを派遣してエチオピア当局が行う事故調査を支援するとコメントした。

Reuters
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