中国江蘇省の化学工場で爆発、44人死亡・640人負傷=国営メディア

2019/03/22
更新: 2019/03/22

[上海 22日 ロイター] – 中国国営メディアは22日、同国東部江蘇省にある殺虫剤の工場で爆発が起き、44人が死亡、640人が負傷したと報じた。

国営テレビによると、爆発は塩城市の工業団地で21日に発生。火は22日午前3時にようやく消し止められた。負傷者のうち32人は重体だという。

メディアは、火災が発生したのは有機化合物を製造する天嘉宜化工が所有する工場だと報道。火は周辺の工場にも燃え移り、また近くにある幼稚園の園児も負傷した。

爆発の原因は調査中。チャイナ・デーリーによると、天嘉宜化工は過去に労働安全基準に違反して罰金を科されたことがある。

江蘇省の環境保護当局は21日夜、周辺地域で異常な濃度のトルエン、キシレン、ベンゼン、アセトン、クロロホルムは検出されていないとする声明を発表した。

22日に同省の共産党のウェブサイトに掲載された通達によると、江蘇省当局は、化学メーカーや関連施設が危険性のある化学薬品の取り扱い規則を順守しているかなどについて調査し、順守していない場合は閉鎖する方針。

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Reuters
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