ベネズエラで再び停電発生、通信情報相は「攻撃」が原因と主張

2019/03/26
更新: 2019/03/26

[カラカス 25日 ロイター] – ベネズエラで25日、今月2回目となる停電が発生した。首都カラカス郊外の主要空港は暗闇に見舞われ、地下鉄が運休となるなか歩いて帰宅する通勤者がカラカスの道路を埋め尽くし、店舗が臨時閉店するなど大きな影響がみられた。

停電はこの日の午後早くにカラカスのほぼ全域と10前後の州で発生。今月7日に起きた大規模な停電は復旧まで1週間を要し、過去最大規模の被害が生じている。

25日の停電は、多くの地域で数時間内に電気が復旧。ロドリゲス通信情報相は「順次復旧している」とテレビで発表した。

同相は「国家電力系統の配電センターが新たな攻撃を受けた」と主張。3月7日の「攻撃」と似た特徴を示しているとした。

同相は特定の個人や団体を名指しはしなかったが、「ベネズエラの極右は、攻撃を実施し、不安や苦痛を生じさせることで権力を掌握し、国内の全資源を盗もうとしている」と主張した。

マドゥロ大統領は前回の停電について、米政府による「サイバー攻撃」が原因だと主張していたが、現地の専門家などは、長年の投資不足や保守管理の不備の影響が大きいとしている。

Reuters
関連特集: 国際