ポンペオ米国務長官、欧州訪問を中止 EUなどが会談拒否=外交筋

2021/01/13
更新: 2021/01/13

[ブリュッセル/ワシントン 12日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は12日、今週予定していた欧州訪問を直前で中止した。欧州外交筋などによると、ルクセンブルク外相や欧州連合(EU)高官が会談を断ったとみられる。

関係筋によると、ポンペオ氏はルクセンブルクで同国のアッセルボルン外相と会談した後、ブリュッセルでEUの首脳や外交トップと会談する考えだった。

だが、ルクセンブルク側が会談に消極的だったため同国訪問を中止。ブリュッセル訪問については最後まで予定していたものの、EU当局者との会談や北大西洋条約機構(NATO)の公式イベントなどは最終的な日程に含まれていなかったという。

ルクセンブルク外務省はポンペオ氏の同国訪問が中止になったことを確認したが、詳細は明らかにしなかった。EUはコメントを控えた。

アッセルボルン氏は、トランプ米大統領の支持者が連邦議会議事堂に乱入した事件を受け、地元ラジオでトランプ氏を「犯罪者」「政治的放火魔」などと呼んでいた。

米国務省はポンペオ氏の欧州訪問中止について、1月20日のバイデン次期大統領就任を控えた政権移行作業が理由だと説明している。欧州当局者による会談拒否についてはコメントしなかった。

Reuters
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