中国、台湾国軍や総統警護官にスパイ浸透=報道

2021/12/22
更新: 2021/12/22
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ロイター通信は20日、中国本土のスパイは台湾国軍の上層部や蔡英文総統の警護官に接触し、諜報や浸透活動を行っていると報道した。

ロイター通信は、台湾国軍の退役将校や台湾情報機関の現職エージェント、米軍側の情報筋などに取材し、ここ数年間の台湾で摘発された中国本土関連のスパイ事件を精査した。

報道は、中国当局は台湾国軍や台湾政府の事務官らの指導力を弱体化させ、戦意を喪失させると同時に、台湾側のハイテク兵器の詳細や防衛計画情報の取得を目的として、諜報活動を展開していると示した。

過去20年間に、国軍では少なくとも21人の大尉階級、または大尉階級以上の現役将校と元将校が、中国当局のためにスパイ活動を行ったとして、有罪判決を受けた。現在、少なくとも9人の現役軍人と退役軍人が、中国当局のスパイと接触したとして、捜査または起訴されている。

有罪判決を受けた21人の現役将校と元将校らは、中国当局のために台湾でスパイをリクルートし、中国側に重要な情報を提供したとされる。国軍上層部の将校らの個人情報や、中国本土で諜報活動を行っている台湾工作員の情報も含まれている。

対中政策を担う大陸委員会は、拡大する中国のスパイ活動が「台中関係の正常な発展を破壊した」との声明を出した。

報道によると、中国当局のスパイは、蔡英文総統を警護するシークレットサービスにも浸透している。元警護官らは今年初め、蔡総統の警護に関する機密情報を中国の情報機関に漏えいしたとして有罪判決を受けた。

台湾海軍の元幹部(中佐階級)は、中国側のスパイは国軍最高位の階級まで浸透しているとの見方を示した。元幹部によれば、中国当局のスパイは、プレゼントを贈ったり食事に誘ったりして、ターゲットに接近している。情報を提供した国軍の現職・前職幹部、あるいは元幹部に巨額の資金を支払い、これを脅迫材料にし、相手にさらなる情報を要求しているという。

今年9月、台湾国防部が発表した中国軍に関する報告書は、台湾が攻撃された場合、台湾に「潜んでいる」中国のスパイは司令部に侵入し、国軍の司令官と政治指導者の「首をはね」、兵士の士気を下げることが可能であるとの認識を示した。

2016年11月、元将校の30人余りが中国の習近平国家主席の招きを受けて、北京市の人民大会堂で開催されたイベントに出席した。イベントに出席した台湾の関係者全員が中国の国歌を合唱し、台湾で物議を醸した。

(翻訳編集・張哲)