「春節?」そんな節句はありませんよ【現代中国キーワード】

2023/01/13
更新: 2023/01/25

春節

中国メディアばかりではない。なぜか日本でも春節(しゅんせつ)と言っている。

春節は、中国共産党が1949年に政権を奪取した後に制定した祝日であり、もともと中国の伝統的な節句にこの言葉はない。しかし、実際のところ「春節」は、台湾をふくむ東アジアの中華圏に広く浸透している。

そこでささやかな提案だが、昨年3月に日本政府がウクライナのキエフを「キーウ」に改めたように、日本のメディア各社は「春節」の使用を止め、他の表現を用いるようにしてはいかがだろう。

すぐに代案が浮かばなければ、暫定的に「旧正月」とする。中共が文句をつけてきても、ご意見無用と捨て置けばよい。

もちろん、日本の領土領海を侵犯してくる中共の野望を防ぐことも喫緊の課題である。しかし、それ以上に重要なことは、日本が中共の悪魔的本質を看破し、「中共は中国に非(あら)ず」を世界に明示することなのだ。

洗脳とは、実に恐ろしいものである。思い返せば70余年。「新中国」「解放」「土地改革」「人民公社」「百花斉放、百家争鳴」「大躍進」「文化大革命」「四つの現代化」「改革開放」「中日友好」「三つの代表」「一つの中国」「一帯一路」等々。

頭痛を覚えるだけなので、長く見ることはおすすめしない。日本の政界から経済界まで、これらの中国語、いや「中共語」にどれほど騙されてきたことだろう。

冒頭の「春節」も含めて、所詮は中共がつくった言葉である。万害あって一利もない。