海外在住のイスラエル人 ハマスの攻撃を受け「自分も戦うため、祖国へ帰る」 

2023/10/09
更新: 2023/10/09

「祖国が災難に見舞われた。我われは(祖国に)戻って、戦わなければならない」

パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが7日、イスラエルへの大規模攻撃に踏み切った。そのことを受けて海外に住むイスラエル人は、自身も戦闘に参加するため、帰国へ向けての準備を始めている。

しかし、一部のイスラエル行きのフライトは取り消されている。そのため、帰国を希望する海外のイスラエル人のなかには、途方に暮れている人もいる。

ニューヨーク・タイムス紙の取材に応じたヨータム・アブラハム(Yotam Avrahami)さん(31歳)もその1人だ。アブラハムさんは、米国のニューヨークで妻子とともに4年間暮らしてきたが、戦闘に参加するため帰国を希望している。最近の2日間の衝突で、イスラエルにいる家族や友人が亡くなったという。

アブラハムさんは「すでに2,000ドル(約30万円)の片道チケットを購入した。イスラエルに着いたら、まずは軍事基地へ行って戦闘参加の申し込みをする」という。

「私だけではない。全てのイスラエル人が、こうしているのだ」とアブラハムさんは語った。

10月8日、米ニューヨークのタイムズスクエアで、パレスチナを支持する集会に集まった群衆と向き合う、イスラエル支持者。(BRYAN R. SMITH/AFP via Getty Images)
10月8日、米ニューヨークのタイムズスクエアで、パレスチナを支持する集会に集まった群衆と向き合う、イスラエル支持者。(BRYAN R. SMITH/AFP via Getty Images)

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
関連特集: 中東・アフリカ