家族以外の人と3人以上で食事をすれば処罰の対象──同窓会や結婚式は当然ダメ。そんな信じがたい話が、今の中国で現実のものとなっている。
各地の地方政府が相次いで打ち出す「公務員会食禁止令」。表向きの理由は「派閥形成の防止」「規律の徹底」とされているが、実際には政権内部の動揺や情報漏洩への極度の警戒によるものと見られている。
現場では、「酔ってつい『真実』を話されるのが一番都合が悪いのだろう」と皮肉る声も出ているが、あながち的外れとは言い切れない。中共政権が本当に恐れているのは、外からの批判ではなく、内側から漏れ出す「本音」なのだ。
大紀元がこれまでに収集・分析してきた情報によれば、習近平はすでに実権を徐々に失い、いまや「名ばかりの指導者」として表に立たされているに過ぎないとの見方がある。現場レベルにまで及ぶ過剰な締め付けは、その権力構造の動揺を映す鏡でもある。
言葉を封じ、つながりを断ち、団結を恐れる国家に、果たして持続可能な未来はあるのだろうか。静かに、しかし確実に、崩壊の足音が近づいている。
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