6月24日、アメリカのスティーブ・ウィトコフ中東担当特使は、FOXニュースのローラ・イングラム氏とのインタビューで、米軍が先週末に実施した「バンカーバスター(地下貫通型爆弾)」による空爆により、イランが核物質を兵器化することはもはや不可能になったと語った。
ウィトコフ氏によると、空爆で破壊された3つの主要核施設のうち、イラン中部のイスファハンにあった「転換施設(conversion facility)」は、ウラン濃縮の初期および最終段階の両方に必要な設備であり、核兵器開発に欠かせない存在だった。この地上施設は、イラン国内でその機能を持つ唯一の施設とされており、「完全に破壊された」と述べた。
「もはや転換プロセスが行えない以上、たとえウランを90%まで濃縮していたとしても、兵器化は不可能だ」と強調した。
また、同氏は、フォルドゥの地下施設には12発のバンカーバスターが投下され、「間違いなく壊滅した」とし、ナタンツの地下核施設についても「徹底的に破壊した」と述べた。ナタンツの地上施設についてはイスラエルが先に攻撃していたが、「念のために」米軍も爆撃を加えたという。
ウィトコフ氏は、「アメリカ政府および他国政府の被害報告をすべて確認した」とした上で、米軍の空爆が失敗だったとする一部報道については「まったく馬鹿げている」と一蹴した。
さらに、報道各社が入手したとされる一部の高度機密情報については、「もし事実であれば、明白な反逆行為にあたる」と述べ、情報漏えいに対する強い懸念を示した。
レビットホワイトハウス報道官は24日、米軍によるイラン核施設への空爆が失敗したとするCNNの報道を強く否定した。「フェイクニュースCNNがまたやった」と自身のXアカウントに投稿。
レビット氏は、「この『評価』は完全に間違っており、本来『極秘』に分類されていた情報が、情報機関内の身元不明の『無能な下っ端』によってCNNに漏洩された」と主張した。
さらに同氏は、この報道は「トランプ大統領を貶め、イランの核施設を完璧に破壊した勇敢な戦闘機パイロットたちの功績を貶めようとする明白な意図がある」と批判。
「3万ポンド(約13.6トン)の爆弾を14発、的確に目標に命中させればどうなるかは誰でも分かる。完全な壊滅だ」と述べ、作戦の成功を強調した。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。