中共の秘密核実験と核交渉 習近平の計算

2026/02/10
更新: 2026/02/10

スイスのジュネーブでこのほど、国際的な依然として中共唯一の指導者であることを示す点会議が開かれ、中国共産党(中共)が2020年に秘密裏に核実験を行っていたとの情報が会場で明らかにされた。専門家からは、アメリカ、中国、ロシアが新たな核兵器管理条約を策定すべきだとの声が上がっている。では、いかにして中共を核交渉の枠組みに参加させ、中共の軍事的野心を抑制するのか。新唐人記者のティファニー・マイヤーは、ワシントンを拠点とする国際戦略研究協会のグレゴリー・コプリ主席に、その分析を聞いた。
 

ーーグレゴリー・コプリ氏、再び番組にお越しいただきありがとうございます。

国際戦略研究協会主席 コプリ氏
招待に感謝する。

ーーアメリカは、中共が2020年に秘密の核実験を行ったと指摘している。また、アメリカとロシアの新戦略兵器削減条約はすでに期限を迎えている。中共による秘密の核実験について、どのように見ているか。

コプリ氏
中共は核兵器の実験だけでなく、ミサイルの配備や新たな運搬システムの試験も進めている。これには極超音速システムや部分軌道爆撃システムが含まれる。これらは極めて低い軌道で地球を周回できるシステムである。中共はこうしたことを繰り返してきた。忘れてはいけないのは、中共がこれまでこの種の条約による拘束を一切受けていなかったことがない点である。これらの条約は冷戦期にアメリカとソ連が締結したもので、中共は事実上、条約の枠外に置かれてきた。ほとんど意図的に排除されてきた。今回期限を迎えた新戦略兵器削減条約も、オバマ元大統領とソ連崩壊後のロシアとの間で結ばれたものだ。当時、中共は交渉対象に含まれていなかった。その結果、この条約はアメリカとロシアの選択肢を制限した一方で、中共には何の制約も課していない。

ーーでは、どうすれば中共を新たな条約交渉に参加させるのか。それを実現させるには、どのような国際的圧力が必要なのか。

コプリ氏
現在、我々は中共に交渉を迫る上で非常に有利な立場にある。もし、中国を仲間に含めることが本当に重要だと言うならね。実際に、習近平は権力を維持するために、極めて厳しい状況に置かれている。彼個人としては、トランプ大統領に対して譲歩するか、少なくとも譲歩する姿勢を示すことで、アメリカの圧力を和らげたいと考えているはずだ。それは核問題に限らず、経済協定や関税問題なども含まれる。そうすることで、息づく暇を得たい考えだろう。

ーーこの点に関連し、先週、中共はロシアのプーチン大統領、トランプ米大統領とそれぞれ電話会談を行った。それについてどう思うのか。特に習近平とトランプ氏の通話について、どのような影響が考えられるか。

コプリ氏
習近平とトランプ大統領の通話、あるいは電話会議では、多くの議題が話し合われたと思っている。具体的な内容はすべて表に出ることはないだろうが、核兵器制限はその一つだった可能性がある。習近平にとって、この問題は現在、比較的譲歩しやすい分野である。なぜなら、彼にはそれ以上に深刻な問題が山積しているからだ。彼はただ、「トランプ氏は自分の味方だ、私を支持している」という印象を作り出し、自分が依然として中共唯一の指導者であることを示すだけだろう。現在、中共内部では長老、改革派、軍のいずれからも退陣を求める圧力が強まっている。この電話会談では、新戦略兵器削減条約後の枠組みについて、少なくとも一定の言及があったと考えられる。また、台湾問題に触れた可能性もある。習近平は、台湾が現時点では優先事項ではないと保証した可能性がある。もちろん、国内の不満をそらすためにいつでも台湾カードを切ることはできるが、今の彼が実際に動くとは考えにくい。今の中共軍隊が、そんな作戦にゴーサインを出すとは思えないからだ。

ーーとにかく、情勢は極めて複雑だ。本日は貴重な見解を聞かせてありがとうございました。