中国へ入国禁止の米国務長官 訪中へ 制裁が事実上失効か

2026/03/17
更新: 2026/03/17

トランプ大統領の中国訪問をめぐり、中国共産党(中共)から制裁を受けているルビオ国務長官の同行に注目が集まっている。中共外交部は3月16日の定例記者会見で、トランプ氏の訪中日程についてアメリカ側と協議を進めている。これまでルビオ氏に科していた入国禁止の制裁については失効していることを示唆した。

ルビオ氏は2020年、アメリカ上院議員だった当時に香港や新疆問題に関する発言を理由として中共政権の制裁対象となった。昨年、同氏がアメリカ国務長官に就任して以降、中共側がこの制裁をどのように扱うかは外交上の関心事となっていた。

一方、昨年にルビオ氏が国務長官に就任した後、中国当局が同氏の中国語表記を従来の「盧比奧(ルビアオ)」から「魯比奧」へとひそかに変更した。制裁対象となっているのは「盧比奧」である一方、現国務長官は「魯比奧」であると、制裁対象を名目上でずらしている。

これは、制裁の解除を明示的に発表することによる政治的な威信の低下を避ける狙いがあるとみられる。

外交部の林剣報道官は16日の記者会見で、制裁対象となっているルビオ氏の訪中について問われると、「制裁措置は、ルビオ氏が上院議員として在職期間中に行った中国に関する言動だ」と述べ、現在は状況が変化していることを示唆した。

香港紙「サウスチャイナモーニングポスト」は13日、ルビオ氏が今月末のトランプ大統領の訪中に同行する見通しだと報じた。同紙は関係筋の話として、ルビオ氏は訪中を渋る姿勢を示していたものの、最近になって訪中へと意思転換したと伝えている。

ホワイトハウスはこれまで、トランプ氏が3月31日から4月2日にかけて中国を訪問する予定だとしていた。ただ、トランプ氏は15日、日程の延期を示唆した。

トランプ氏は同日、英紙フィナンシャルタイムズのインタビューで、ホルムズ海峡の航路から恩恵を受ける国々は、その安全確保に協力すべきだと指摘。「中国も支援すべきだ。中国の石油の90%はホルムズ海峡を通っている」と述べたうえで、「訪中は延期する可能性もある」と語った。

これについて林報道官は16日の会見で、「国家元首による外交は中米関係に戦略的な指針を与えるうえで代替不可能な役割を果たしている」と述べ、訪問計画についてアメリカ側と調整を続けていると語った。

張婷