英メディアはこのほど、中国共産党(中共)が大規模な女性スパイを派遣し、「ハニートラップ」を通じてアメリカシリコンバレーへ浸透し、テクノロジー分野のエリートを誘惑して情報を獲得しようとしていると報じた。
英紙『タイムズ』によると、米中の技術競争が激化する中、シリコンバレーは中共の情報活動において高度に注目される浸透対象となっているという。
報道は、中共が女性スパイを派遣し、「ハニートラップ」、すなわち恋愛関係や曖昧な交際、あるいは長期的な情緒的関係を構築することで、テクノロジー企業、ベンチャーキャピタル業界、さらには高度技術の研究開発分野の人脈に接触し、段階的に信頼を獲得した上で、最終的に情報収集や影響力の浸透を目的としていると伝えている。
さらに報道では安全保障アナリストの見解を引用し、テクノロジー産業の開放的な文化や高頻度の社交活動は、従来の軍需産業よりも人的関係を通じた浸透の標的になりやすいと指摘している。
シリコンバレーには半導体、人工知能(AI)、および重要技術企業が集積しており、加えて国際的な人材移動も頻繁であることから、情報安全保障の分析上、高度にセンシティブな環境とみなされているという。
報道は特に、中共のスパイ活動における潜在的な標的として、半導体およびAI産業のエンジニア、ベンチャーキャピタルやテクノロジー企業の幹部、防衛および重要技術研究者を挙げている。
またAP通信は昨年4月、関係者の話として、米政府が中国駐在の米政府職員、安全保障上の重要情報を有するその家族、および請負業者について、中国国籍者との恋愛関係を禁止したと報じている。
独立系評論家の杜政氏は、この措置は米政府が中共を最大の脅威と見なし、その浸透防止を強化していることを示すものであり、中共側が「ハニートラップ」や性的関係を用いて機密情報を取得することを防ぐ狙いがあると指摘し、これは新たな冷戦の始まりを示す動きだと述べている。
中共の「ハニートラップ」活動は米国に限ったものではない。2024年4月29日には、フランス海軍のデリル提督が、中共が欧州でも「ハニートラップ」活動を展開していると警告した。
同提督は、近年フランスのブレスト海軍基地において、中国人女性留学生と同基地関係者との国際結婚が複数行われていると指摘した。
ブレスト基地はフランス海軍および同国の潜水艦による核抑止力の拠点が所在する重要な軍事拠点である。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。