日米は最近、日本の南西諸島と九州でミサイル配備や共同訓練を相次いで強化している。米軍は台湾から約110キロの与那国島に、移動式の地上配備型対艦ミサイルシステム「NMESIS」を初めて配備する。日本も新型の25式地対艦誘導弾を「キーン・ソード27」演習に投入するほか、米軍は「タイフォン」と高機動ロケット砲システム「HIMARS」を沖縄の嘉手納基地に保管する計画だ。
米軍の対艦ミサイル、与那国島に初配備へ
共同通信は10月2日、米軍が10月19日から29日まで実施される日米共同演習「キーン・ソード27(Keen Sword 27)」の期間中、対艦ミサイル発射装置「NMESIS」と短距離防空システム「MADIS」を、日本最西端の沖縄県・与那国島に初めて配備すると報じた。
このシステムは米海兵隊の対艦ミサイル「NSM」を搭載し、射程は210キロに達する。主に水上艦艇への攻撃に用いられ、海上で相手の活動を阻止する任務を担う。与那国島は台湾から約110キロの距離にあり、地理的な距離からみると、その射程は台湾周辺の一部海域に及ぶ。
NMESISは車載式の発射装置を採用しており、機動的に展開できる。米海兵隊は、こうしたシステムをさまざまな島に迅速に展開し、部隊と連携して海上で相手の活動を阻止する任務を遂行できると強調している。
日本の長距離ミサイルと米軍の火力が順次加わる
一方、陸上自衛隊も、3月末に熊本市の健軍駐屯地に配備した25式地対艦誘導弾を「キーン・ソード27」演習に投入する。共同通信によると、防衛省はこの能力を「反撃能力」強化の一環と位置付けている。25式が大規模な日米共同演習に参加するのは今回が初めてで、関連部隊は熊本から九州の他の演習場に移動し、米軍との連携運用を訓練する。
また、米軍は鹿児島県の鹿屋基地から撤収する中距離ミサイルシステム「タイフォン」とHIMARSを、嘉手納基地に保管する計画だ。タイフォンは巡航ミサイル「トマホーク」を搭載でき、NMESISより射程の長い地上配備型の中距離火力である。防衛省は、今回の措置には運用部隊の常駐は含まれず、恒久配備ではないと説明している。
防衛省統合幕僚監部が9月29日に発表した公告によると、「キーン・ソード27」は10月19日から29日まで実施される。対象範囲は自衛隊と在日米軍の施設、民間の空港や港湾、日本周辺の海空域など。自衛隊は約4万5千人、車両6100両、艦艇40隻、航空機260機を投入する。訓練項目には防空・ミサイル防衛、共同対艦攻撃、水陸両用作戦、機動・分散運用などが含まれる。
日米の中核部隊に加え、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、オランダ、シンガポール、フィリピンなども、部隊や人員を派遣して演習に参加する。
共同通信によると、米軍は2023年11月に沖縄の部隊を再編し、離島での迅速な対応を担う第12海兵沿岸連隊を設立した。同連隊には6月、NMESISとMADISが正式に配備された。日本政府も南西諸島の防衛を強化している。現在、与那国島には沿岸監視隊と電子戦部隊が配備されており、2030年度には地対空ミサイル部隊を配備する計画だ。対艦、防空、長距離火力が順次加わる中、南西諸島の配備は、監視、電子戦、防空、対艦など、異なる作戦機能を網羅するものとなっている。
編集責任者:孫芸
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