NASAのネルソン前長官は最近、中共政府が21世紀の宇宙開発で主導権を握ろうとしていると警告した。
これについて、NASAの元ミッション責任者マイク・シアニリ氏は新唐人のインタビューに応じ、1960年代の宇宙開発競争が、今度は米中の間で再び繰り広げられているとの見方を示した。科学技術と地政学をめぐる「月面競争2.0」は、すでに最終局面に入っているという。
シアニリ氏は「1960年代を振り返ると、米国はソ連と月面着陸をめぐって競争を繰り広げた。今、歴史が繰り返されているようだ。第2ラウンド、いわば『宇宙開発競争2.0』だ。今回の相手は中国共産党(中共)である。非常に激しい競争であり、すでに最終局面を迎えている」と述べた。
シアニリ氏によると、中共は1990年代から国家の総力を挙げて宇宙開発能力を強化し、米国への挑戦を続けてきた。
「1990年代にはすでに、中共は宇宙開発への野心を明確に示していた。民間利用でも軍事利用でも、宇宙開発分野の世界的な大国になるという姿勢を極めてはっきり打ち出している。中共は、その目標を実現するため、あらゆる資源を投入し、総力を挙げている。そのため、米中の宇宙競争はかなり激しくなっている」
同氏はさらに、米国は月に再び到達し、拠点を築く必要があると強調した。その成否は、米国の世界的な地政学上の指導力にも直結するという。
シアニリ氏は「月への帰還は技術を軸とした取り組みであり、科学技術と地政学上の地位を確立するためのものだ。技術で先行する国は、国際社会での地位もおのずと高まる」と指摘した。
「米中の宇宙競争には、地政学上の主導権と威信を争う側面がある。トランプ大統領には先見の明がある。大統領は、米国は宇宙分野で先頭に立ち、決して2位には甘んじず、1位になると表明している。これが米国の目標だ。また、月の資源について理解が深まるにつれ、科学技術の発展が進むだけでなく、さらに遠い宇宙を探査する助けにもなる」
シアニリ氏は、NASAの月探査計画「アルテミス」についても言及した。
「私たちは『アルテミス2号』ミッションを終えたばかりだ。来年には『アルテミス3号』を実施し、『有人着陸システム』をテストする。これが2028年の『アルテミス4号』につながる」と語った。
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