中国 「経験を積ませてあげる」無給募集が成立する就職事情

「給料ゼロでも働きたい」中国の就職難、ついにここまで

2026/11/07
更新: 2026/11/07

働いても給料はゼロ。それでも働きたい人がいる。日本では考えにくい話だが、中国ではそんな教師募集が現実に起きている。

中国・山西省太原市の公立小学校が、無給の見習い教師を募集し、物議を醸している。

応募には大学卒業資格と教員免許が必要。仕事は授業の準備や宿題の採点、学級管理など。しかし、給料は一切なく、食費や住居費も自己負担だ。

見習い期間は約1学期。しかも、無給で働いても採用される保証はない。採用されても正規教員ではなく、派遣契約で月給は手取り約4万円だという。

学校側は「経験を積む機会を提供している」と説明。すでに勤務を始めた人もいるという。

背景には、中国の深刻な就職難があるとみられる。仕事を得るのが難しく、将来の採用にわずかな望みをかけ、無給でも働くことを選ぶ人が出ている。

ネット上では「自腹で働く時代になった」「経験では飯は食えない」と批判が相次いだ。

地元の労働当局も、無給で働かせることは規定違反だと指摘し、教育当局に連絡する方針を示した。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!