【大紀元日本2月27日】上海市は26日、小中学校の制服から発ガン物質が検出された問題について、警察当局が捜査を開始したと発表した。
問題の制服を製造する「上海欧霞時装公司」への捜査のほか、共産党紀律検察部門は幹部の汚職が絡んでいるかどうかについても調査する方針だという。
国内メディアによると、上海市の品質技術監督局は今月、小中学校の制服を抜き取り検査し、22サンプルのうち、6サンプルが不合格と発表した。そのうち、同社が製造したものから発がん性の疑いがあるアゾ染料が検出された。
その後の追加検査で、同社から提出された106サンプルのうち、2サンプルから問題の染料が見つかった。
また、3年連続して不合格となっている同社は、上海市41の学校に制服を供給している。児童・生徒2.64万人に影響を及ぼしている。上海市は同社製品を採用する学校に制服の着用を中止するよう通達した。
昨年実施した同様な検査では、合格した業者は半分もなかったという。
アゾ染料は繊維から溶け出し、体内に吸収された場合、ガンを発症するリスクがあるとして、使用が禁止されている。
今回の事件を受け、保護者から全国範囲で学生服への検査を求める声が高まっている。
(翻訳編集・叶子)
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