中国軍機5機、沖縄本島と宮古島間を通過 台湾周辺空域での活動活発化

2017/11/23
更新: 2017/11/23

防衛省統合幕僚監部は23日、中国軍機5機が同日、沖縄本島と宮古島の間にある宮古海峡の上空を通過したと発表した。自衛隊は緊急発進(スクランブル)するなどして対応した。

発表によると、中国軍の5機のうち4機は大型爆撃機H-6(轟炸6)で、東シナ海から宮古海峡を抜け太平洋に出た後、同ルートを戻った。残り1機は情報収集機のY-8(運輸-8)で、フィリピンと台湾の間のバシー海峡上空から与那国、武富、石垣、多良間、宮古の各島を囲むようにして飛行、沖縄本島との間を抜け、尖閣諸島の北を飛行し、西の中国本土方面へ去った。

台湾周辺空域での中国軍機の活動が活発化している。台湾国防部によると、中国人民解放軍の飛行訓練は11月中旬以後、計4回行われた。防衛省も、中国軍機による宮古海峡の上空通過は18日、19日、23日の3回を確認している。

台湾の中央通訊社(CNS)によると22日、バシー海峡上空を飛行するおよそ10機の中国軍機が、台湾の防空識別圏(ADIZ)にわずかに侵入したと報じた。台湾軍は要撃機を発進させ無線で警告すると、中国軍機がADIZ外に出たという。

国防部は、22日の中国軍機の編成は爆撃機H-6、戦闘機Su-3、輸送機Y-8、電子偵察機Tu-154、空中給油機II78と発表。同日、馮世寛国防部長は立法院(国会)で、「中国共産党が非常に実際的な攻撃用空路の準備をしている」と警戒感を示した。

CNSの取材に応えたシンクタンク国家政策研究基金会の掲仲・シニアアシスタント研究員は、編成は長距離打撃群にほぼ近いと指摘。中国軍が威嚇や情報収集、能力誇示を強化していると分析した。

爆撃機H-6の行動半径は2000キロメートル以上と航続距離が長い。巡航ミサイルを搭載でき、中国沿岸部の基地から台湾や韓国、日本、グアムまで投射可能な能力を備える。各種爆弾を最大で9トン搭載できる。

(編集・甲斐天海)

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