フィリピンが新型ウイルス巡り緊急事態宣言へ、初の市中感染

2020/03/09
更新: 2020/03/09

[マニラ 7日 ロイター] – フィリピンのドゥテルテ大統領は、新型コロナウイルスを巡り国内で感染経路が不明な初の市中感染が確認されたことを受け、公衆衛生の緊急事態を宣言する見通し。政府当局者らが7日明らかにした。

保健省は6日以降、3人の新たな感染者を報告している。それ以前は1月、2月に中国からの旅行者計3人の感染が確認されており、感染者の累計は6人となった。

ドゥテルテ氏の側近であるボン・ゴー上院衛生委員長は記者団に、大統領が緊急事態宣言を出すことに同意したと明らかにしたうえで、全ての政府機関が「新型コロナウイルスの脅威を抑え、取り除くために適時かつ適切な危機対応を取るよう要請を受けた」と述べた。

保健省によると、市中感染が確認されたのは直近での海外渡航歴のない62歳の男性と59歳の妻で、2人とも政府の病院で治療を受けている。

Reuters
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