コロナ感染抑制にマスク着用推奨、対人距離も必要=米政府専門家

2020/04/04
更新: 2020/04/04

[ワシントン 3日 ロイター] – 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は3日、新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向け、外出する際は他人との間に適切な距離を取る措置に加え、マスクなどで顔を覆うことを推奨すると述べた。

米疾病対策センター(CDC)はマスク着用に関する正式な見解はまだ示していないものの、トランプ大統領は今週に入り一般市民のマスク着用を示唆。ロサンゼルスやニューヨークなどではマスク着用がすでに推奨されており、トランプ政権は近く着用を推奨するとみられている。

ファウチ所長は「新型ウイルスは咳やくしゃみをしなくても、他人と会話するだけでも広がる可能性があるとの報告が出ている」と指摘。ただ、他人との間に6フィート(約2メートル)の距離を保つ必要はあるとし、「マスク着用はフィジカル・ディスタンシング(物理的距離の確保)に追加して行うもので、代替するものではない」と述べた。

また、感染患者に接する医療関係者が必要とするマスクを一般市民が使うことに警戒感も示した。

ホワイトハウスの新型コロナ対策顧問を務めるデボラ・バークス氏は1日、CDCが数日中にマスク着用に関する正式な見解を示すとの見通しを示している。

Reuters
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