英国とニュージーランド、自由貿易協定で基本合意

2021/10/21
更新: 2021/10/21

[ロンドン 20日 ロイター] – 英国とニュージーランドは、関税引き下げとサービス貿易の改善を目的とした自由貿易協定(FTA)で基本合意した。英国はより包括的な環太平洋貿易協定への加盟に一歩近づいた。

ジョンソン英首相とニュージーランドのアーダーン首相は16カ月に及ぶ交渉を経て、この日ズームの電話会議で協定に調印した。

ジョンソン氏は声明で「英国にとって素晴らしい貿易協定であり、ニュージーランドと長く続く友好関係を強化し、インド太平洋地域との結びつきを深める」と述べた。

アーダーン首相はウェリントンで行われた記者会見で、ニュージーランドにとって、これまでで最良の貿易協定だと強調。両国間で全ての製品に課せられている関税が撤廃されることになり、そのうち97%が貿易協定発効日に撤廃されると述べた。

ニュージーランドとのFTA合意で、英国はオーストラリアやシンガポール、メキシコなど11カ国が加盟する「包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)」に一歩近づいたとみられている。

米国との包括的貿易協定での早期合意が見通せなくなったことから、英国の欧州連合(EU)離脱後の貿易協定における最重要目標としてCPTPPが浮上した。英国は2022年末までにCPTPPに加盟することを目指している。

Reuters
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