サル痘、全米50州で感染確認 感染者は1万5000人超

2022/08/24
更新: 2022/08/24

米中西部ワイオミング州で22日、州内初となるサル痘感染者が確認された。これにより、サル痘の感染確認は全米50州で報告されたことになる。全米のサル痘感染者は1万5000人を超える。

ワイオミング州保健省(WDH)は22日、州内で初めてサル痘感染者を確認したと発表。現在、同省の公衆衛生当局が濃厚接触者を調査しているという。

ワイオミング州の保健担当官で疫学者のアレクシア・ハリスト博士は、サル痘は密接な接触を通じて拡大するため、州内の多くの人にとって感染リスクが高い懸念事項ではないと指摘。「サル痘は、インフルエンザやCOVID-19などの身近なウイルスとは違って、簡単には広がらない」と述べた。

米疾病対策センター(CDC)は、サル痘は主にゲイやバイセクシュアル男性の間で感染するとしつつ、密接な接触によっても感染する可能性があると説明している。

米国のサル痘感染者数が最も深刻なのはニューヨーク州で、同州の保健局によると、23日までに3100件以上の症例が報告されているという。

米政府は4日、国内のサル痘感染拡大を受けて「公衆衛生上の緊急事態」を宣言。ワクチン接種の加速など、対策の強化に乗り出している。

関連特集: 米国