「両会は、閉幕したものの」 今も拘束され、行方不明になっている地方からの陳情者たち=北京

2024/03/15
更新: 2024/03/19

7日間にわたって開催された中国共産党の重要会議「両会」は今月11日に閉幕した。

「両会」期間中、多くの反体制派や陳情民は当局によって不法に拘束され、自由を奪われた。しかし、なかには「両会」が閉幕した今もなお消息不明の人もいる。

四川省出身の陳情民、吉略鑫さんは今月2日夜、北京で警察に捕まり、ホテルを転々としながら軟禁をされている。今もなお自由になれない彼女は11日、「助けて」とSOSメッセージを発信した。

それによると、「2日の夜、私は寝床から無理やり引きずり落とされ、暴力的に車に押し込まれて拉致された。以来、ずっと不法に監禁されている。わたしは今、体の調子がとても悪い」

四川省出身の陳情民、吉略鑫さん。2024年3月2日夜、北京で警察に捕まり、ホテルを転々としながら軟禁をされている。今もなお自由の身になれていない。画像(右)は彼女が発信するSOS動画、背景には男らが立っている。(NTD新唐人テレビの報道番組より)

河北省出身の陳情民、魏永良さんの場合、今月9日に「SOS」を送信していた。

それによると「自分を北京へ(直訴しに)行かせないため、現地の警察や村委員会の人たちは24時間体制で私を監視している。11日には無理やり『旅行』へ連れて行かれ、いまは西安に向かう高速道路だ」という。この「旅行」とは、陳情民を強制的に北京から離すという特殊な意味の言葉である。

江蘇省出身の陳情民、楊麗さんの場合。彼女は今月7日(陳情ではなく)持病の腎臓病の治療のため北京へ行った。ところが、現地当局が派遣する陳情阻止要員によって、意識を失うほど激しい暴力を受け、さらに強制的に地元へ連れ戻された。

楊麗さんの両親は、負傷して座ることもできないほど弱り切っていた娘の姿をみて、当局に対し「娘を治療をするよう」求めたが拒否されたという。

しかも楊麗さんの父親は、自宅前にやってきた現地の公安を含む大勢の男たちによってレンガで殴られ、負傷している。

江蘇省出身の陳情民、楊麗さん。彼女は2024年3月7日、持病の腎臓病の治療のため北京へ行ったが、現地当局が派遣する陳情阻止要員によって意識を失うほどの暴力を振るわれた後、強制的に地元へ連れ帰された。(NTD新唐人テレビの報道番組より)

黒龍江省出身の陳情民、馬波さんは2月26日、北京の公安に「事件の手続きを行う際に、重大な違反行為があった」ことを直訴するために、北京にある国家陳情局へ赴いた。

しかし、陳情局の入り口で身分チェックを受ける際に、警察によって身分証を押収された。北京の警察と地元の私服警官は一緒になって馬さんを拘束し、暴行を加えた。

翌日、前日受けた「ひどい扱い」について直訴するために、馬さんは再度陳情局へ行った。彼女は、北京の警察当局が地元警察と結託して(馬さんの)陳情を妨害する違法行為について訴えた。陳情は中国公民の合法的な権利であり、それを妨害することは本来できないからだ。

ところがその翌日(29日)、馬さんは北京で逮捕された。車のなかから、SOSのメッセージを送信したが、以来、2週間近く経った今も、彼女は行方不明のままになっている。

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李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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