自民党の高市早苗総裁は7日、「X(旧Twitter)」で、トランプ大統領との今後の協力関係に意欲を示す発言を行った。高市氏は「日米同盟をより一層強く、より豊かにするために、そして、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)を進めるために、トランプ大統領と共に取り組んでいくことを楽しみにしております」と投稿した。
この投稿は、トランプ氏が高市氏の自民党総裁選出を受けて発言した内容に対する応答という位置づけだ。トランプ氏は自身の交流サイト上で「素晴らしい知恵と強さを持った非常に尊敬されている人物だ」と述べ、祝意を表明した。これに対し、高市氏は「トランプ大統領から、温かいお祝いのお言葉を頂き、大変嬉しく思います」と応じた。
トランプ氏の発言は、アメリカが日本の新体制に注目していることを示すものとして報じられている。また、関係筋によれば、トランプ氏は10月下旬に来日する方向で日米両国が調整を行っており、これに合わせて高市氏が国会で首相に指名されていれば、初の首脳会談が実現する可能性も指摘されている。
しかし、現時点では高市氏の総理就任はまだ確定しておらず、議会での指名投票など手続きが残っている。また、アメリカとの政策協調においては、外交・防衛・通商面などをめぐり幅広い課題が予想され、両国間での調整が焦点になりそうだ。
今後注目されるのは、高市氏が首相に就任した上で、トランプ氏とどのような外交戦略を展開するか、また日米同盟の新たな枠組みやインド太平洋政策での協調姿勢がどの程度明らかになるかという点だ。
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