中国の砂漠ミサイル施設が判明 専門家が強い懸念

2026/06/01
更新: 2026/06/01

ロイターは5月29日、中国共産党(中共)が西北部の砂漠地帯で大規模なミサイル関連施設の建設を進めていると報じた。安全保障の専門家の間で強い関心が集まっている。

ロイターが確認した衛星画像によると、中国の人里離れた砂漠地帯では、少なくとも3か所の大規模な軍事複合施設の建設が進められている。

これらの画像からは、砂漠地帯に80基以上の発射施設と、3つの八角形の施設群が確認されている。そのうち2か所は新疆東部に位置し、ハミの核ミサイル発射サイロからそれぞれ約140キロ、230キロ離れている。

これらの八角形施設の内部には宿泊区域や大型軍用車両の駐車区域が設けられている。周囲には装甲バンカーや強化された兵器貯蔵施設が配置されている。また、これらの施設は空港や鉄道拠点を通じて、ハミのミサイルサイロと接続されているとみられる。

さらに画像によると、今年4月から5月にかけて、北部の八角形施設周辺で大型軍用車両による演習が行われていた。最近の映像では、大型テントや、砂漠に隠されたとみられる発射地点も確認されており、その一部には防空ミサイルシステムが配備されている可能性がある。

ハワイのシンクタンク「太平洋フォーラムのアレクサンダー・ニール研究員は、衛星画像の分析に基づき、中国が建設しているこれらのインフラは単なるミサイルサイロにとどまらず、周辺の数千平方キロメートルに及ぶ砂漠地域へと拡張していると指摘した。さらに同氏は、中共当局が戦略核抑止力の強化と多様化を明確に進めているとの見方を示している。

また、米国科学者連盟の核情報プロジェクト責任者、ハンス・クリステンセン氏は、このような動きについて「並外れた規模のプロジェクト」だと述べた。現時点では、これらの施設の最終的な用途を断定することは困難としながらも、その規模から、あらゆる可能性を排除することはできないと指摘している。また、最北部の八角形施設付近では、宇宙通信またはマイクロ波通信に関連する可能性がある建設中の施設も確認されました。現場には衛星アンテナと2基の大型塔が見える。

一方、ロプノール核実験場の南側には、比較的小規模な八角形施設も確認されている。衛星画像からは、周辺に弾痕や損傷した建物、西側の戦闘機を模したとみられる標的が確認できる。射撃訓練場として使用されている可能性がある。

一部の西側外交官や専門家は、台湾海峡で衝突が発生した場合、中共が核抑止力を背景に外国の介入を威嚇し、抑制する可能性について懸念を示してる。

現時点で、中共国防部は、これらの衛星画像で明らかになった核関連計画やその進展についてコメントしていない。一方、米国防総省は、情報に関する事項についてはコメントを控えるとしている。