約33億円の大麻を栽培した疑い 米、中国籍の男女4人を逮捕

2024/02/29
更新: 2024/03/01

米ジョージア州の警察当局は27日、違法に推定流通価格2230万ドル(約33億4千万円)規模の大麻を栽培した疑いで、中国籍の男女4人を逮捕したと発表した。米国では中国共産党と結びつきのある違法大麻栽培事業が問題視されており、米議員らは調査を求めている。

当局によると、逮捕されたのはZhu Sheng Bing容疑者、Jinpeng Ma容疑者、Chenhui Shu容疑者、Wei Sheng Deng容疑者。Deng容疑者は米国国土安全保障省によって指名手配されていた。

当局は約1か月前に、ジョージア州ピアース郡にある食品製造施設で、違法大麻栽培が行なわれている疑いがあるとして調査を開始。先週、家宅捜査が行われ、1万1153株の大麻を押収した。ピアース郡では、過去最大の押収だという。

ピアース郡保安官のラムゼイ・ベネット氏は「非常に巧妙な犯行だ。(大麻栽培)施設には何十万ドルものインフラがあった」と述べ、国家犯罪組織の関与が疑われるとの見解を示した。

全米に広がる中国関連の「違法大麻農園」

米議員らは、中国共産党と結びつきのある米国内の違法大麻栽培事業に警鐘を鳴らしている。

下院国土安全保障委員会のマーク・グリーン委員長は1月、国土安全保障省のアレハンドロ・マヨルカス長官に宛てた書簡の中で、中国人が運営する全米の違法大麻農園は「多国籍犯罪組織と連携している」として、情報提供と説明を求めた。

今月2日には、超党派議員団50人がメリック・ガーランド司法長官に書簡を送り「中国共産党と繋がりのある違法大麻栽培は、公共の安全、人権、国家安全保障、そしてわが国の大麻中毒の危機に直接的な脅威をもたらしている」と指摘し、調査するよう訴えた。

大紀元日本 STAFF