華僑帰国震撼「中国都市空洞化」 街は閑散として 物価異常安 大気汚染深刻

2026/02/20
更新: 2026/02/20

海外華僑が2026年帰国、上海・南寧・済南で閑散とした街に衝撃。物価は五つ星食1400円の異常安、大気汚染は深刻化。空洞化の裏にデフレか。

中国で丙午の馬年を迎える直前、中国系の海外在住の二人が相次いで帰国し、年越しや出張で現地を訪れた。彼らはそれぞれ上海、山東省済南、広西省南寧を視察し、「物価が信じられないほど安い」「大気汚染が深刻である」と語った。共通して目にしたのは、街頭の閑散ぶりであった。「なぜこんなに人がいないのか」と首をかしげたという。

大通りに人影なし 都市の空洞化が深刻

「梅大師」は中国の主要SNSで活動する経済・時事評論のセルフメディアであり、フォロワー数は25万人を超える人気インフルエンサーである。上海出身で、現在はアメリカに移民している。中米間を頻繁に往復し、中国ではビジネス研修などを行っている。

梅大師は「2026年1月から2月の数週間、仕事の関係で上海、北京、山東省済南などを訪れ、現地の風景や生活の様子を観察した」と述べた。「故郷・上海の街や路地を歩き、食堂で麺を食べ、スーパーで買い物をするなど、現地の状況を直接目の当たりにした結果、非常に強い印象を受けた」と語った。

彼は「上海でも済南でも共通して人がいないという現象だった」と述べ、「特に市街地は空洞化が深刻である」と強調した。「たとえば上海の浙江路橋や福建路橋といった一帯は、かつて市の中心地であった。南京路の歩行者天国からも徒歩10分足らずの距離である。ところが今では空き家が広がり、住民は転出してしまっている」と話した。

さらに「上海名物の雲南路美食街も現在は市の再開発区域に組み込まれ、周囲の老舗店の多くが移転した。住民がいなくなれば、当然ながら生活の活気も失われる」と指摘した。

彼は続けて、「市中心部の住民を郊外へ移転させたことで、中心部には数多くの商業施設が建設されたが、では誰が消費するのか? 結果として、上海では多くの商業施設が、たとえ開業直後に話題を呼んだモールであっても、日を追うごとに経営難に陥っている」と述べた。「ネット上で映えスポットとして注目されても、熱は数日で冷める。なぜなら、中心部に住む人々がすでに郊外へ移ってしまったからである。今、市中心に残るのは観光客や話題を狙った来訪者程度だ」と分析した。

40年ぶりの帰省で見た「空城」南寧

カナダ在住の華人ブロガー・鳳姐さんは2月18日、自身の動画番組で「今年は40年ぶりに故郷・南寧で除夜を過ごした」と語った。最も強く衝撃を受けたのは、「昼間の南寧がまるで空城のようだった」という点である。

彼女は「大晦日の夜、友人と邕江ホテルで年越しの食事を楽しむ予定だったが、その日の午後に街を散策すると、最も印象的だったのは賑わうはずの街に人がいないという光景だった」と振り返った。「南寧全体が妙にがらんとしており、歩きながら心まで空虚になっていくような気持ちだった。車の通行もほとんど見られず、以前は絶え間なく走っていた幹線道路が閑散としていた」と語った。

「主通りの街灯に吊るされた赤い提灯だけが春節の雰囲気を感じさせた」と述べ、「その華やかさとは裏腹に、街全体は静まり返り、胸にぽっかり穴が空いたような寂しさを覚えた」と話した。「歩行者もまばらで、その多くは観光で訪れた外地客のように見えた」とも付け加えた。

五つ星ホテル料理1400円:過度競争のデフレ実態

梅大師は今回の視察で「どの都市でも、物価が信じられないほど安い」と強い印象を受けたと述べた。彼は「友人の誘いで上海の五つ星ホテルに行ったが、2人で136元(約2800円、1人あたり68元=約1400円)であった」と語り、「あまりの安さに驚いた」と話した。また、「山東省済南の高級広東料理店で広式の飲茶セットを頼んだところ、9.9元(約210円)のセットがテーブルいっぱいに並び、点心とお茶まで付いていた」と明かした。

さらに「ホテルのロビーラウンジでは、コーヒーとデザートを注文してもわずか38元(約800円)で、午後いっぱいくつろげる」と述べ、「欧米の生活感覚からすると、あまりに安すぎて質を疑いたくなるほどである」と語った。

彼はその背景について、「根底には典型的な過度な競争がもたらしたデフレーションがある」と分析した。「現在の中国社会は極度の競争状態にあり、消費者は5つ星ホテルの食べ放題は68元であるべきだと無意識に期待している。ホテルのアフタヌーンティーも38元でなければ客が来ない。このような縮小した市場では、企業は激しい価格競争を強いられている。競争が極限まで進むと、デフレが本格化する」と指摘した。

「こうした底値価格の裏では、企業の利益が大幅に縮小している。利益が失われれば、企業は新たな投資を控え、従業員の給与も上がらない。むしろリストラが進むだけである」と警告した。

上海・済南で深刻な大気汚染

梅大師はさらに「今回の帰国で、訪れたどの都市でも空気の質が目に見えて悪化していると感じた」と述べ、「上海も例外ではなかった」と語った。

「1月中旬、アメリカから上海に到着した際、着陸の瞬間すでに濃い霞がかかっており、スマートフォンのアプリで確認したところ大気質指数(AQI)は紫色、すなわち200を超えていた」と説明した。「上海の友人からは『今年の冬は例年より空気の悪い日が明らかに多い。冬に帰国しない方がいい』と言われた」とも明かした。

「偶然だが、山東省済南に滞在した4日間も重いスモッグに覆われていた。その際撮影した動画を見ると、47階の高所から眺めた済南市全体が灰色の霧に包まれていた」と述べた。

方暁