大紀元時報
『九評』編集部新刊『共産主義の最終目的』

第二章 赤魔の陰謀:人類を壊滅させる(下)

2018年09月20日 10時00分

 

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『共産主義の最終目的』序文
第二章 赤魔の陰謀:人類を壊滅させる(上)

目次

3. 中国共産党の変わらぬ邪悪な本質

 1)政権奪取して最初の三十年とこの数十年来の、一貫したやり方

 2)文化と道徳観念を破壊する一貫した手法

4. アメとムチ

5. なぜ労働者と農民が貧困のスパイラルから抜け出せないのか

6. 共産主義の最終目的:人類を壊滅させる

3. 中国共産党の変わらぬ邪悪な本質

昨今、中国は目まぐるしい変化を遂げた。共産党も時代とともに変化したのではないかと考える人が少なくない。

それでは、「無神論と闘争の哲学を宣伝し、騙(だま)し、闘いと殺しなどの手段で伝統文化を破壊し、道徳を堕落させた」という視点から中国共産党の変化を検証してみよう。

1)政権奪取して最初の三十年とこの数十年来の、一貫したやり方

最初の三十年では、「路線至上」と宣伝し、社会主義路線や資本主義路線をやり玉に挙げ権力闘争を行っていた。ここ数十年、同様に党の指導権をめぐって密室で派閥闘争が繰り広げられている。

最初の三十年では、「革命に力を入れ、生産を向上させる」、「階級闘争は最高の特効薬」などのスローガンを掲げ、階級の敵をたくさん見つけた人ほど速く昇進するのだ。ここ数十年、経済で統治の合法性を維持し、GDP至上主義が横行した。幹部は出世と金儲(もう)けに明け暮れ、市民の生活や環境は犠牲になった。

最初の三十年では、「国民党という反動組織」、「野心を抱く米帝」への敵視意識を国民に植え付けた。この数十年、自由主義や西側の民主的理念、「真、善、忍」という普遍価値を敵視している。

最初の三十年では、「天と闘い、地と闘い」、「日も月も取り換える魂胆がある」とのスローガンのもと、自然改造を通じて環境破壊を働いてきた。ここ数十年、目先の利益を求めようと環境汚染、資源の浪費などの問題を一顧だにせず子孫の生活環境を脅かした。

最初の三十年では、「三反」「五反」、「大躍進」「反右派運動」、古い思想・文化・風俗・習慣を打ち破る「破四舊」、「文化大革命」など一連の政治運動が繰り広げられた。ここ数十年、「反精神的汚染」、「反自由化」、天安門六四事件、法輪功への迫害、権益を求める市民に対する弾圧、社会的弱者に法的援助を提供する弁護士に対する弾圧が展開された。

最初の三十年では、夫婦・親子の密告を奨励し、家族が反目するなど家庭の倫理を崩壊させた。人間同士の信頼関係が失われた。ここ数十年、法輪功に対する批判運動を巻き起こし、その信仰をやめさせるために法輪功学習者を洗脳施設に入れ、家族の情、仕事、給与、住宅などをもって信仰の放棄を迫った。

最初の三十年では、「無産階級の専制」の名のもとで作られた冤罪(えんざい)で多くの無実の人の命を奪った。ここ数十年、生きている法輪功学習者や良心の囚人から臓器を摘出・売買し暴利を得ている。これはこの地球でかつてなかった邪悪である。

最初の三十年では、壁に毛沢東の肖像を飾り崇拝していたが、ここ数十年、毛沢東の写真が印刷された人民元を崇拝している。いずれも神を遠ざける下劣な行為である。

最初の三十年では、無神論で人々を洗脳し、「旧い世界を打ちのめす」とのスローガンを掲げていた。ここ数十年、民間で伝わる中国伝統の信仰を迫害するために、無神論を宣伝し、科学の棍棒で信仰を激しく攻撃した。新聞ラジオ、テレビとインターネットを総動員してかつてない邪悪な宣伝を展開した。

最初の三十年では、度重なる闘争で人間性は捨て去られ、人々は真実を言えず、虚言が横行していた。ここ数十年、「信頼と信用」の危機が爆発した。ニセ商品、有毒食品が市場に出回っている。ニセタバコ、ニセ酒、ニセ粉ミルク、ニセ乗車券、ニセ卒業証書などなど、買い手がつく商品ならすぐに模倣品が作られる。有毒食品の製造は三十年前の人間には考えもしなかったことである。

三十年前、1畝当たりの水稲の収穫量が5千キロに達したというフェイクニュースがあった。数十年後に自作自演の「天安門焼身自殺」があった。多くの人が騙された。

三十年前、頑(かたく)なな鎖国政策で党の宣伝しか許さなかった。数十年後、情報を封鎖し、不都合な検索キーワードを禁止し、実名制で市民を監視している。

三十年前、孔子廟が壊滅的な被害を受け、伝統文化は一掃された。数十年後、孔子廟が修復された。それは孔子のネームバリューを利用して観光資源として金儲けできるからである。これは伝統文化に対する冒涜(ぼうとく)にほかならない。

三十年前、政治至上主義で伝統文化を破壊し、信仰をぶち壊した。市場経済のルールを無視し、経済は崩壊の危機に瀕していた。数十年後、拝金主義が横行し、人々は物欲と女色で信仰喪失後の空虚感を埋めようとしている。道徳は一瀉千里の勢いで低下している。今までの経済危機は道徳の危機でもあり、即物的な生き方が世を主導し、道徳の危機が噴出した。一方、道徳の危機は経済危機をも孕(はら)んでいる。経済は人間がなす行為で、人間は道徳観念によって支配されている。根本から言えば、経済は道徳観念と信頼の上に成り立っている。道徳観念をないがしろにした経済発展は長続きせず、危機は早晩、襲来するにちがいない。

同様に、この比較は他の分野にも類推できるが、もう必要はないだろう。共産党は統治手法を絶えず変えているが、その邪悪な本質と終極的な目的は変わっていない。しかも未来永劫に変わらないであろう。

2)文化と道徳観念に対する破壊、一貫した手法

中国共産党の数十年来の統治を俯瞰(ふかん)すると、文化と道徳への破壊は終始、一貫して行われている。文化と道徳は共存関係にある。伝統文化の破壊は道徳の堕落に直結する。道徳の低下はまた文化に影響を与え、文化を変異させてしまう。二者の関係が悪循環に陥れば、人々の品行と道徳基準がそろって滑落してしまう。これまで背徳とされた行為が正しいものとして受け入れられ、新たな「道徳観念」がこうして生まれるのである。

今まで、泥棒を目撃したら、身を挺(てい)して悪人を取り押さえていたが、今は被害者の不用意を咎(とが)めるかもしれない。今まで浮気をする人は軽蔑されていたが、今は愛人を囲む幹部を見ると、自分自身の無能ぶりを嘆くかもしれない。年配者が転んだのを見て手を差し伸べていたが、今はゆすられるのを恐れて、見て見ぬ振りをする。他人の論文を盗作する学者を見て怒り心頭していたが、今は自分も手を染めてしまう。

心にあった善良は誰の手によって抹消されたのだろうか。

それは中国共産党にほかならない。中国共産党によって伝統文化が破壊された結果、道徳が滑落し、文化と道徳の基準がともに低下するという邪悪な環境は生まれた。人間はこの道徳観のない文化に囲まれ、道徳基準の低下をすでに察知できなくなった。

人間には佛性と魔性が共存している。つまり、人間は善と悪の両面性を持っている。人間の善は共産党の洗脳と闘争、「模範人物」を学ぶ運動から生まれたのではない。そのような影響はいささかもない。

人間の善良は天性であり、先祖の血脈と文化の蓄積、家庭の正統教育から由来している。共産党の影響によるものではない。善の心は共産党が与えたものだと思っていれば、共産党の思う壺(つぼ)である。共産邪霊は人間の心に残る最後の善良と道徳心を完全に抹消しようとしている。

4.アメとムチ

わずかな利益を与えられた国民は敵に対する憎悪を植え付けられ、そして敵を打倒する道具になる。利用価値がなくなると、今度は、彼らは闘争の標的にされる。これは共産党の一貫した手法である。「土豪を打倒し、田畑を分けよう」というスローガンで扇動された農民は革命の急先鋒となった。しかし、農業集団化の時、農民から土地を全部取り上げた。「人民公社」、「均一報酬」「ただで飯を食おう」「駆け足で共産主義に進もう」などの急進的な政策で数千万人を餓死させた。また、「国の政策に対する意見や批判を歓迎する」というキャンペーンが実施された。「百花斉放・百家争鳴(さまざまな花を開花させ、さまざまな思想を戦わせよう)というスローガンで行われたこのキャンペーンのあと、中国共産党を批判した「知識人」たちは「右派」のレッテルを貼られ、徹底的に排除された。斬首刑で殺された人もいた。文革大革命のとき、「革命無罪、造反有理」を掲げた少年少女たちの運動隊・紅衛兵は「熱狂的な革命精神」で、全国で激しい破壊活動を繰り広げた。しかし、利用価値がなくなると、「知識青年は農村に行って貧農たちから再教育を受ける必要がある」との号令で、約1600万人とされる都市部の青年層を辺境地域などに半強制的に移住させた。再三繰り返される悲劇は一人の指導者ではなく、歴代の指導者の指示で行われたのである。共産邪霊はこのように政権を利用して、人間関係、文化と道徳に壊滅的な打撃を与えた。

歴史は繰り返されている。経済発展から恵まれた人々は目先の利益にとらわれ、道徳の重要性を忘れた。誰よりも速く多く儲けたい一心で、道徳に誰も関心を払っていない。金儲けのために奔走し、社会は活力に満ちたかのように見える。

利益に駆られ、人々は楽して儲かることに精を出した。人騙し、ニセモノの横行、資源の浪費、環境の破壊…中国人の悪知恵は次々と絞り出された。

三十数年発展してきたが、世界で名を馳(は)せるブランドを作り出していない。知財権を有するハイエンド製品の重要部品は実は輸入に頼っている。空母、軍機、高速鉄道に使うボトルまで外国製。年間400億本のボールペンを生産しているが、ボールは輸入品を採用している。この現状を人々は不思議に思っている。

開発と基礎研究は腰を据えて取り組む必要がある。研究に対する興味と根性、長年の熱意とそれを支える寛容な社会環境などの条件が不可欠である。一攫千金(いっかくせんきん)を夢見る中国人はいつもチャンスを狙っており、この手あの手で一発成功しようとしている。それでも成功しなければ、他人の技術を盗んでしまう。「技術の盗用」は中国では、れっきとした開発手法となっている。礼儀の国としての矜恃(きょうじ・プライド)は消えた。だが、各所から盗用して来たバラバラの技術では基礎科学の体系を作ることはできない。

邪霊の目的は人々が良い暮らしを送れるようにするためでも、国の復興でもない。少しばかりの利益を人々に与えたが、その後苦しい日々は待ち構えている。現代社会では経済発展を促す二つの要素、つまり法治(法制ではない)と信頼(人脈ではない)が不可欠だ。この二つの要素は中国が最も欠如した部分でもある。「法律に基づいて国を治めること」と「信頼のある社会」の根底にあるのは道徳だ。道徳をないがしろにしたから、一攫千金を狙うことができた。一方、道徳が低下したから、経済の崩壊を招くにちがいない。

西側の政治家や企業家も例外ではない。少しばかりの利益を得て、すぐに中国共産党政権の懐に飛び込んだ。しかし、それは邪霊の懐。飛び込んだ初期、まだ少しばかりの良心があるが、徐々に深みにはまり、中国共産党の言いなりになってしまう。魂を邪霊に売ってしまったのである。

5、なぜ労働者と農民が貧困のスパイラルから抜け出せないのか

共産主義国家は労働者と農民を煽(あお)り立て、政権を奪取した。しかし、政権樹立後、労働者と農民はまたも圧迫の対象となった。革命根拠地の住民は極貧生活を強いられている。改革開放前の三十年では、労働者と農民は貧しい生活を送っていたが、その後も裕福と無縁の生活を送っている。数億人の農民工は中国の経済発展に汗を流したが、いつも社会の底辺にいる。戸籍制度は多くの「劣等市民」を生み出した。共産党の既得権益層が国の富の大半を奪い取った。

特権階級の腐敗は国を滅ぼすまでに深刻化している。現在、習近平政権が進めている「トラ退治」という名の反腐敗運動から、その驚くべき実態がうかがえる。腐敗金額が数億元(1元約15円)、数十億元、数百億元に上る幹部は少なくない。調査によると、一線から退いた高官は長い間、40万軒のVIP病室を占拠している。年間支出は500億元に上るという。さらに、現役幹部の医療・療養費も加えると、公務員に支出される公的医療費は2200億元に達する。つまり、医療などに拠出される予算の80%はこの850万人もいる高級幹部に使用されている。

しかし、彼らを養っている労働者や農民は「治療費、住宅購入費、教育費、老後の資金」に悩まされ、日々苦しい生活を強いられている。

実は労働者と農民が苦難から抜け出せないのは、共産主義の邪悪な秘密と関係している。

共産主義は階級、国家と私有制度を撲滅した「それぞれが能力に応じて働き、労働に応じて分配する」というこの世の天国を作り上げると標榜している。

それでは、どのように階級を消滅させるのかについて見てみよう。マルクス主義は階級の消滅手段について無産階級が資産階級を転覆させ、無産階級による専制政治を作ったあと、共産主義に移行すると説明している。

無産階級の専制政権下でどのように階級を消滅させるのか、これについてマルクスは言及しておらず、無産階級による専制の時間は長期に及ぶかもしれないとの記述にとどまっている。

無産階級の専制政権では、この政権の各級の幹部は新たな特権階級になる。神を信じていないため、「天も地も恐れず」、「共産主義の道徳観」は聞こえの良いスローガンにすぎない。特権階級は労働者の上に立って、贅沢(ぜいたく)を極めてもなお「人民の公僕」とおおっぴらに宣伝している。共産党に追随して革命に参加した労働者と農民は特権階級に仲間入りした少数の人以外、いずれも特権階級の圧迫対象になった。

階級を消滅してはまた新たな階級を生み出し、すべては元に戻った。この過程で苦しめられているのは相変わらず労働者と農民である。

実は邪霊が共産主義を作ったとき、そもそも共産主義に到達するための道を与えなかった。マルクスが提唱する共産主義の社会は実現不可能であり、マルクスがどのように共産主義に移行するかについての明言を避けたのもこのためだった。人間の認識から言えば、マルクス主義は行き当たりばったりの理論で、最後はうやむやに終わってしまうとあらかじめ設定されていた。

この「うやむやに終わってしまう」ことの背後に共産主義の陰謀、つまり人類を壊滅させるという目的が隠されている。

6、共産主義の最終目的:人類を壊滅させる

共産主義を言えば、殺戮(さつりく)という言葉が真っ先に浮かぶかもしれない。百年に及ぶ共産主義の歴史は殺人の歴史であり、その殺人に巻き込まれた無実の人、そして共産政権に屈服しない人が含まれている。

共産主義は反宇宙の勢力であり、天理に許されていない。そのため、共産主義は誕生から絶えず危機と隣り合わせだった。存続を図るため、危機があるたび、殺人を含む強制的な手段を増強してきた。共産党は、人に少しばかりの利益を与え、革命に参加するよう仕向けるという手段を取っている。しかし、共産党の追随者の多くは共産党によって殺害されていた。生き残った人は今度、他の人を殺す側に立たされる。これは共産党の典型的な特徴である。つまり、同類も同胞も容赦無く叩き殺すということである。しかし、殺戮は目的ではなく、共産党は殺人によって恐怖の雰囲気を作り出し、人々を自身の計画に従わせることによって、その最終目的を果たそうとしている。

「憎悪」と腐敗物によって構成された共産邪霊はこの世で、共産主義の革命を起こした。その目的はほかでもなく、伝統文化の破壊と道徳の低下によって全人類を壊滅させることである。人間が自身を造った神を裏切り、神の教えを理解できないほど堕落し、神が人間に与えた道徳観念に背離するまで退廃していれば、神は人類を見捨てるしかない。このような人間は壊滅に向かう。

肉体の死は本当の死ではない。元神(魂)は輪廻転生するが、道徳観念が著しく退廃した人の元神は完全に消滅され、それこそもっとも恐ろしい本当の死なのである。

共産邪霊の最終目的は人類を「本当の死」に追い込むことである。

現在の世界を見渡すと、驚愕する事実に気づくだろう。つまり、共産主義の要素が充満しており、悪魔がこの世界を占拠している。共産主義の悪魔が意図的に人類に注ぎ込んだ各種の思想は、気づかれないうちに全世界で氾濫している。方向を見失った人はこの思想を自分の考えと思い込んでいる。人類の是非と善悪の基準は大きく歪められた。共産邪霊の陰謀は成功寸前まで進んできた。

共産邪霊は喜々として勝利を祝っているが、絶対多数の人は共産主義が失敗に向かっていると思っている。人類は壊滅される瀬戸際に立たされているにもかかわらず、まだ危機に気づいていない。これほど危険なことがあるだろうか。

慈悲深い神は人類を忘れてはいない。悪魔が謀計をめぐらしているとき、神は人類を覚醒させる手立ても用意した。神は人類に善と悪を選択する道を与えたが、どの道を選択するのかは人間自身にかかっている。

社会全体の道徳がよみがえり、心が浄化され、伝統を回復させ、そして神の民として再建され、このようにしてはじめて人類は劫難から逃れることができる。終焉(しゅうえん)はすでにそこまで迫ってきている。人類は猛省すべきである。

 

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第三章(上)共産邪霊の手段:殺戮
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