米下院民主党、非常事態宣言の差し止め案を提出

2019/02/25
更新: 2019/02/25

[ワシントン 22日 ロイター] – 米下院の民主党議員らは22日、トランプ大統領がメキシコ国境に壁を建設するために発令した非常事態宣言を無効にするための決議案を提出した。

同決議案を巡っては、約226人の議員が賛同しており、民主党が過半数を握る下院において可決される見通し。ただ共和党が過半数を占める上院を通過するかどうかは不透明だ。

民主・共和両党の全議員に同決議案の支持を訴えていた民主党のホアキン・カストロ議員は記者との電話会見で、「大統領が試みているのは違憲の権力掌握だ」と述べた。

民主党のペロシ下院議長は、26日にも下院で同決議に関する採決を行うとの見方を示した。

シューマー上院院内総務も上院で同様の決議案を提案する考えを示していた。上下両院において同決議案が可決されるためには過半数の賛成票が必要。ただ上院で過半数の賛成票を得るには、民主党議員45人と無所属議員2人が賛成票を投じたと仮定して、共和党議員53人のうち少なくとも4人が賛成票を投じる必要がある。

しかし両院で可決されたとしても、トランプ米大統領が拒否権を行使する可能性は高い。拒否権を無効化するためには、両院において3分の2の賛同が必要となる。

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Reuters
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