[北京 27日 ロイター] – 中国国家統計局が発表した8月の工業部門企業利益は、前年同月比2.0%減の5178億元(725億9000万ドル)だった。
内需の低迷継続や米国との貿易戦争で企業業績が圧迫されていることが浮き彫りとなった。7月は2.6%増加していた。
工業部門の企業利益は2018年下半期以降、一時的な回復を除いて、低迷が続いている。
内需や企業の収益性を把握する上で重要な指標となる生産者物価指数(PPI)は、8月に3年ぶりの大幅な低下を記録した。
1─8月の工業部門企業利益は前年同期比1.7%減の4兆0200億元。1─7月も1.7%減だった。
国家統計局の声明によると、8月の利益減少は販売低迷と生産者物価の低下が主因。
8月の鉱工業生産は17年半ぶりの低い伸び。貿易戦争や内需低迷を背景に輸出も急減している。
8月末時点の工業部門企業の負債は前年同月比5.0%増の65兆8100億元。7月は4.9%増だった。
民間企業の1─8月の利益は6.5%増。1─7月の7.0%増から伸びが鈍化した。
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