大紀元時報

中国の暴政政権に浸透されたカナダ政界

2020年05月17日 09時14分
2020年5月9日、COVID-19が世界的に大流行する中、国会議事堂を背景に、オタワのMajor's Hill Parkを歩く人々 (The Canadian Press/Justin Tang)
2020年5月9日、COVID-19が世界的に大流行する中、国会議事堂を背景に、オタワのMajor's Hill Parkを歩く人々 (The Canadian Press/Justin Tang)

中国から来たこの新しい謎の病気は、深刻なリスクをもたらす奇妙な症状を伴うという。私はSARS-CoV-2(中共ウイルス)のことを言っているのではない。私が言っているのは、権威ある立場にいるカナダ人の間で、断続的な感覚障害を引き起こしている病気のことだ。

最新の犠牲者は、半分自己隔離状態にあるカナダの首相だ。そして同時にこの病気は、カナダの外務大臣、厚生大臣、イノベーション・科学経済開発大臣、国会議員代理、世界保健機関(WHO)のカナダ人上級顧問にも打撃を与えた。この病気は、症状としては選択的に難聴または失語症(具体的には 「中国」 または 「台湾」 という言葉を聞いたり、話したりすることができない)、または中国政府の不正行為に対する慢性的な盲点により発症するが、身体の別の部分、すなわち脊椎に起因するようだ。

5月8日の記者会見で、ジャスティン・トルドー首相は「オーストラリアのマルコム・ターンブル元首相は、中国はいじめっ子で、カナダの中国に対処すべき方法は、退かずに立ち向かうことだと述べています。あなたの政府は中国に立ち向かいますか、それとも退きますか?」との質問を受けた。

次に進む前に、この質問について何か不明な点はあるだろうか?この質問を理解するのは難しいだろうか?

そんなことはない?よかった。では首相の答えを聞いてみよう。「首相としての私の責任は、カナダ人を保護し、カナダ人の安全を確保することです。それが私に期待されている仕事で、まさに私が行っていることです。私たちは、カナダ人がこのパンデミックを乗り切るために必要な装備や物資、支援を確実に手に入れられるようにします。もちろん同時に、このパンデミックをどのように乗り越えているのか、パンデミックはどのようにして起こったのか、そこから何を学ぶことができるのかについて、難しい質問をすることになるでしょう。今後何カ月間にもわたって、質問する時間は十分あるでしょう。私の焦点はカナダ人を助けるためにできること全てを行うことです」首相はこのように話し、そして立ち去った。

この答えは分かりやすいだろうか?もちろん、この曖昧な答えは首相が狡猾だからかもしれない。単に、扱いにくい質問が出たときに使える、理解できない定型文を記憶したのかもしれない。「難しい質問をする」大切さを説きながらも、今現在のこの難しい質問は避け、そして、自分の功績を褒める部分(他の誰も彼を褒めない場合に備えて)も、記憶したのかもしれない。しかし、これは個別の事例ではない。

4月初め、パティ・ハイデュ保健相は、失明と語漏症を発症した。彼女は、COVID-19に関する中国共産党のデータが信頼できないという証拠がないと言っただけではない。彼女は、この質問をすること自体が「陰謀説」を掻き立てると話した。悲しいことに、彼女は彼女の同僚のクリスティア・フリーランド副首相を感染させてしまった。副首相は、ハイデュ氏の不可解な発言に関連して、中国政府の主張を疑うようなデータを見たことがあるのかと尋ねられると、副首相は「米国とは頻繁に、安全が確保された中で理知的に会話をしています。今日世界が直面している危機において、この非常に重要な会話ができる理由は、この会話がプライベートで行われているためです。なので会話の内容の詳細は教えられません」と答えた。

お分かりだろうか?通常は、機密性を危険にさらすような詳細を避ける一方で、「はい、見ました」または「いいえ、見ていません」と答えるのが普通だ。その代わり、彼女は 「中国」 という言葉が聞こえなかったのか、あるいは言えなかった。一方、フランソワフィリップ・シャンパーニュ外相はツイッター上で、中国が (欠陥のある) 医薬品を送ってくれたことに個人的に感謝を示しているが、台湾に対しての感謝はない。そして、先週の議会で「大臣は今、カナダ国民のために正しいことをし、台湾の寛大さを認め、タイミングの良い寄付に対して台湾政府に感謝しますか?」と質問されたとき、彼は「カナダは物資の支援をくれたすべての国に感謝しています。これは、みな共通の問題です」と答えた。

同外相が 「台湾」 という言葉を聞き取れなかったのか、それとも言えなかったのかは分からない。しかし、何かが間違っている。イノベーション・科学経済開発大臣のナヴディープ・ベインズ氏は4月23日、中国からの不良品に関する質問を受けたとき、まるで「走ってくる車のヘッドライトに突然照らされて動けなくなった鹿」のような受け答えをした。彼は「難しい問題」や「国内の生産能力の強化」や「メイド・イン・カナダの解決方法」などの言葉を並べただけで、中国や不良品に関する質問に答えることはおろか、質問の内容を認めようともしなかった。怒ったCBCの記者が、質問に答えなかったことを指摘して、同じ質問を三度繰り返しても、ベインズ氏は回答せず「難しい問題」や「国内生産能力」などと繰り返した。

最後に、WHOのカナダ人医師であるブルース・エイルワード氏は、病気にかかった時期が早かったせいか、症状がさらに深刻だ。3月には 「台湾」 についての記者の質問を聞くことも、答えることもできず、けいれんを起こして電話を切り、再度電話がつながったときも同様に、聞くことも話すこともできなかった。そして、カナダ下院の保健委員会に出席するよう2度の要請を受け、その後、召喚状が出されているにもかかわらず欠席しており、彼は事実上、透明人間になっている。彼は話すこともできず、欠席の理由を言うこともできない。(WHOへの返事で「エイルワード」の文字を打つことさえせず、代わりに保健委員会にメールで「過去数週間にわたり、我々はいくつかの異なる政府、議会及び政府関係者から情報の要請を受けました。委員会の作業を促進するため、WHOは、委員会から書面で提供される技術的問題のリストを検討する用意があります」と返事した)

どうやらこの病気は、目、耳、指、舌の機能不全を引き起こすようだ。しかし、根本的な問題は脊椎の萎縮である。何千年も前にアリストテレスが言ったように、勇気は美徳の中で第一である。なぜなら、それがなければ私たちは、便利で、安全で、痛みのないときにしか、他の美徳を行わないからである。首相が中国に立ち向かっていたとしても、退いていたとしても、彼は何をしているのか、何を考えているのかを口にする勇気がなかった。

この病気は以前にも西側諸国の政府を襲ったことがある。しかし、今回の波は中国から直接もたらされたものである。なぜなら、中国政府はまさにいじめっ子であり、出番がきたと考えているからである。中国共産党は、一帯一路構想から、南シナ海への進出、そして商業的ボイコットの脅迫など、規模の大小にかかわらず、様々なところで力を使っている。また、中国人学生の収入が失われると欧米の大学を脅迫すると同時に、キャンパス内での言論の自由を侵害したり、さらに領事がオーストラリア保健相の記者会見をぶち壊したという風変わりな事件まである。問題は、私たちが何をするかということである。その答えは、それが起きていないふりをしてはいけないということだ。

公平さを保ち、ポジティブな話で締めくくるために、カナダ政府はついにアメリカ政府に加わり、台湾をWHOに加盟させようとしている。椎骨が1つはあるようだ。そして、これが完全な脊椎へと発展していくことを期待している。私たちはそれが必要になるからだ。

世界は、地政学的なものからパンデミックに至るまで、あらゆる点で危険な場所である。そして、私たちを可能な限り安全に保つために、文字通りの意味でも比喩的な意味でも、十分な感覚を持つ人々が必要だ。神経系が崩壊してしまった人が私たちの安全を確保することはできない。

 

ジョン・ロブソン氏は、ドキュメンタリー映画制作者、ナショナル・ポストのコラムニスト、ドーチェスター・レビューの寄稿編集者、そしてクライメート・ディスカッション・ネクサスのエグゼクティブ・ディレクターである。彼の最新のドキュメンタリーは「The Environment:A True Story (環境:真実の物語)」だ。

この記事で述べられている見解は著者の見解であり、必ずしも大紀元の見解を反映しているわけではありません。

(大紀元日本ウェブ編集部)


 

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