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米国で行方不明児童6000人を発見 FBI長官が語る史上最大規模の救出

2025/11/27
更新: 2025/11/27

今年、米国全土で6,000人の行方不明児童が発見されたとFBI長官カシュ・パテル氏が発表した。これは昨年同期比で25%の増加である。

エポックタイムズのヤン・エキレック記者による独占インタビューで、パテル氏は国境を越えた後に行方不明になった児童の捜索におけるFBIの役割を問われた際、この数字を示した。

「FBIは、これまでになく多くの行方不明児童を見つけ出している。もしこの任務が失敗しているというのなら、なぜFBIの歴史上これまでで最も多くの児童を発見できたというのか? FBIは児童の保護と発見、そして家族との再会に本気で取り組んでいる。我々はこの努力を今後も続ける」と同氏は述べた。

パテル氏は9月の議会公聴会でも、当時までに4,700人以上の児童を発見しており、前年比35%の増加であると議員らに説明していた。さらにFBIは児童性的搾取犯1,500人を逮捕し、前年から5%増加したと述べた。また人身売買に関与した300人を逮捕しており、こちらは10%の増加である。ここ数週間で、FBIや関係当局は複数の作戦で数百人規模の行方不明児童を発見したことを発表している。

今月、フロリダ州では約122人の児童が見つかったと当局が明らかにした。また、司法長官パム・ボンディ氏は月曜、テネシー州メンフィスで2か月間にわたり100人以上の児童が発見されたと発表した。さらに10月には、ハワイで10人の行方不明児童を発見したとFBI現地局が州・連邦共同の取り組みとして報告している。

FBIの他にも、ホワイトハウスの国境対策責任者トム・ホーマン氏は今週、トランプ政権が今年に入ってから約3万人の行方不明の不法移民児童を発見したと確認した。これらの発言は、トランプ政権が犯罪および移民取締りの一環としてワシントン、シカゴ、ロサンゼルス、メンフィスなど主要都市に連邦捜査官と州兵を増派している中で出たものである。

トランプ大統領は2期目就任後、公共の安全強化を誓い、FBIの「オペレーション・サマー・ヒート」を推進している。また、ボルチモア、ニューオーリンズ、ニューヨーク、サンフランシスコ、ボストンでも同様の対策を検討していると発言した。

一方で一部の都市の民主党系首長は、連邦支援の必要性を否定している。「犯罪率は数十年で最低水準にあり、観光客も戻ってきている。サンフランシスコは再び活気を取り戻している」と、サンフランシスコ市長ダニエル・ルーリー氏は年初に述べた。

FBIによると、2024年には約3万人の児童が行方不明として報告されており、これは行方不明・搾取児童全国センターという非営利団体のデータに基づくものである。同センターは時に連邦捜査機関と連携して活動している。

FBIは9月の報告書で、2024年の事件の約90%がすでに解決済みであると述べた。

ニューヨークを拠点とするエポック タイムズの速報記者。