6月26日夕方、北京市中心部で小型機が高層ビルに衝突した。現場は、北京のランドマークで、地上108階を誇る同市最高層の超高層ビル「シティックタワー(中国尊)」とされる。
中国共産党(中共)当局は翌27日、この事故で操縦士1人が死亡し、建物内にいた13人が負傷したと発表した。
しかし発表では、事故現場のビル名には触れず、「高層建築物」とだけ説明した。
事故直後には、ガラス外壁が壊れ、煙が上がる様子や、負傷者が運び出される映像がネット上に投稿されたが、その後、関連動画や投稿は次々と削除された。中国メディアもこの事故をほとんど報じていない。
ネット上では「故意に衝突したのではないか」との憶測も広がった。ただし、現時点でそれを裏付ける公式な証拠はなく、事故原因は現在も調査中である。
中国問題の時事評論家・唐靖遠氏は、北京を象徴する108階建ての超高層ビルへの衝突は、2001年の米同時多発テロを連想させるほど大きな視覚的・政治的インパクトを持つと指摘した。そのうえで、中国では社会の矛盾が深刻化しており、こうした事件が起きても不思議ではない状況になっているとの見方を示した。
北京のランドマークで起きた重大事故にもかかわらず、情報公開は極めて限定的だった。
事故原因の解明が待たれる一方、なぜ事故直後から情報が厳しく統制され、当局がビル名まで伏せたのかにも関心が集まっている。
(【動画】北京最高層ビルに小型機が衝突 現場の様子)
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