ボーダフォン独法人、中国政府系CGTNの放送停止 英の放送免許取り消しが影響

2021/02/13
更新: 2021/02/13

英携帯電話事業者のボーダフォン・グループ傘下子会社、ボーダフォン・ドイツは12日、中国政府系メディア「中国国際テレビ(CGTN)」のドイツ国内での放送を停止したと発表した。英政府が2月初め、CGTNの放送免許を取り消したことが背景にある。

欧州越境テレビ条約(European Convention on Transfrontier Television、ECTT)の規定では、放送局が同条約加盟国の中の一つの国で放送免許を取得すれば、他の加盟国でも放送できる。

英放送通信庁(Ofcom)がこれまでCGTNに対して放送免許を付与していたため、ボーダフォン・ドイツはドイツ国内でのCGTNの放送権を持っていた。

ボーダフォン・ドイツは12日の声明で、合法な放送免許がないため、ドイツ国内の一部地域のケーブルテレビでCGTNの番組放送を停止したと示した。放送再開に向けて、現在、同社とドイツ政府とCGTN側の担当者が協議しているという。

今後、英国の免許が欧州他国にも適用されるため、欧州全域でCGTNの放送が中止される可能性がある。

中国当局は12日、OfcomがCGTNの放送免許を取り消したことに対抗して、中国国内で英公共放送BBCの放送を禁止したと公表した。

(翻訳編集・張哲)

関連特集: