ルビオ氏「次は蔣介石だ」発言が波紋 米国の対イラン攻撃強化を示唆か

2026/03/05
更新: 2026/03/05

米ルビオ国務長官は3月3日、議会でのブリーフィングで、アメリカがイランに対する軍事攻撃を強化していると述べ、次は「蔣介石を登場させる」と発言した。

ルビオ氏は議会幹部に対する説明の中で、「今後数時間から数日のうちに、これらの者たち(イラン現政権)に対し、われわれは『蔣介石を解き放つ(unleash Chiang)』ことになる」と述べ、アメリカによるイランへの攻撃範囲と強度が拡大する可能性を示唆した。

ルビオ氏は、現在のすべての作戦は計画通り進んでおり、一部は予定を前倒しして完了していると説明した。
「世界で最も強力な空軍力を持つ二国が、このテロ政権を打ち砕き、その抑止力を失わせ、近隣諸国を脅かす能力や背後で核兵器開発を進める野望を断ち切る」と述べた。

さらに「これらの攻撃の範囲と強度を、実際に目の当たりにすることになる」とし、「極端な宗教指導者に率いられたこのテロ政権に、核兵器を所有させてはならない」と語った。

ルビオ氏はまた、「われわれは彼らが自国民に対して行ってきた所業を見てきた。彼らは路上で自国民を虐殺することさえ厭わない。彼らがわれわれに何をするか想像してほしい。他国に対して何をするか想像してほしい。トランプ大統領の指導の下、そのような事態は決して起こらない」と述べた。

「蔣介石を解き放つ」という表現は、圧倒的な軍事力の投入を示唆するものとして注目を集めている。

ベテラン編集者の唐浩氏は4日、Xに「今日最も興味深いニュースは、ルビオ氏が突然『蔣介石』を口にしたことだ」と投稿した。

同氏は、ルビオ氏の発言「We’re going to unleash Chiang」は「蔣介石を出動させる」という意味にも取れるとし、この発言がアメリカのネット上で大きな議論を呼んだと述べた。「Chiangとは何なのか」と疑問の声が上がり、一部の人は「蔣介石」を指すと調べて理解したものの、なぜルビオ氏が蒋介石に言及したのか分からないという声もあった。

唐浩氏によると、政治・軍事の世界では、比較的経験豊富な政治家や軍人が「蔣介石」という言葉を「強力で圧倒的な軍事行動」の比喩として使うことがあるという。同氏は「この典故は、第2次世界大戦中に蔣介石が中国を率いて8年間にわたり日本と戦った歴史に由来する」と説明した。

ルビオ氏が突然「蔣介石」を持ち出してイラン攻撃に言及した点も興味深いという。イランの背後には中共がいることは周知の事実であり、蔣介石は中共が最も恐れていた反共軍事指導者だったからだ。

「ルビオ氏は意図的だったのか偶然だったのかは分からないが、このタイミングで『蒋さん(蒋介石)』がイラン攻撃の文脈で登場したことは、世界の警察(米国)が次に目を向ける『悪の掃討』の対象が北京の共匪(中共)になると示唆しているのかもしれない」と述べた。

現在、アメリカとイスラエルによるイラン空爆はすでに5日間続いている。2月28日の最初の攻撃では、イラン最高指導者ハメネイ師を含む49人の軍・政高官が死亡した。

また3月3日には、イスラエル空軍がイラン中部クムの建物を攻撃した。ネット上に流れた映像では、攻撃を受けた建物はほぼ完全に破壊している様子が確認できる。

イスラエル紙「タイムズ・オブ・イスラエル」など地元メディアは、イスラエル国防当局者の話として、当時その建物内ではイランの聖職者グループで構成する「専門家会議」が開かれ、新たな最高指導者の選出を議論していたと伝えた。

この当局者によると、同会議は計88人のメンバーで構成しているが、攻撃当時、現場に何人いたかは不明だという。

イラン革命防衛隊系のタスニム通信も、クムの議会建物が攻撃を受けたことを確認した。また、テヘランにある旧議会建物も夜間に攻撃を受けたと報じた。

米トランプ大統領は3日、ホワイトハウスでドイツ首相と会談した際、記者団に対し「イランへの最初の攻撃で49人が死亡した。きょうは彼らの新たな指導層を標的に再び攻撃を行ったが、非常に顕著な成果が出ているようだ」と述べた。