NASA 有人月周回に向けカウントダウン 「アルテミス2号」が4月に打ち上げへ

2026/03/31
更新: 2026/03/31

米航空宇宙局(NASA)はこのほど、有人月探査ミッション「アルテミス2号」の重要な準備が完了し、早ければ4月初旬にも打ち上げられる予定だと発表した。これは、人類にとって50年以上ぶりとなる月への有人飛行となる。

3月29日(日)、NASAはフロリダ州ケープカナベラルで打ち上げ前のブリーフィングを開催し、各システムのテストが順調に進行しており、打ち上げに向けた最終カウントダウン段階に入ったことを明らかにした。乗組員はすでに射場に到着し、隔離期間と手順の確認を終え、任務遂行に向けた準備を整えている。

NASA副局長代行 ロリ・グレイズ
「私たちは非常に、非常に(打ち上げに)近づいている。すべての準備が整った。チームは昨日到着したが、彼らの準備は万端だ。ただ準備ができているだけでなく、飛び立つのが待ちきれないといった様子だ」

今回の有人飛行任務に参加する乗組員は、米国のリード・ワイズマン(Reid Wiseman)、ビクター・グローバー(Victor Glover)、クリスティーナ・コック(Christina Koch)、そしてカナダのジェレミー・ハンセン(Jeremy Hansen)の4名である。

NASAプログラム・マネージャー ショーン・クイン
「明日(3月30日)午後3時から打ち上げカウントダウンを開始する予定だ。今週木曜日の天候が味方してくれれば、いつでも打ち上げることが可能だ」

今回の任務では、大型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」と宇宙船「オリオン」を使用し、約10日間の月周回飛行を行う。月面着陸は行わないものの、人類をより遠い深宇宙へと送り出し、宇宙船の生命維持システム、航法、通信システム、そして地球帰還時の熱遮蔽能力を全面的にテストする。

NASAオリオン計画マネージャー ハワード・フー
 「『アルテミス2号』のデモンストレーション・ミッションは、乗組員にとって、いわば実際に車を試運転するような機会となる。彼らはシステム全体のフィードバックを真に体感し、宇宙船がどのように機能するかを理解することができるだろう」

「アルテミス2号」は、人類の月再訪に向けた重要な一歩と見なされており、その後の月面着陸任務やさらに遠くの深宇宙探査に向けた、極めて重要なデータと実証結果を提供することになる。

寧修