中国 人型ロボットが街頭で物乞い

「失業したら物乞いでも……と思ったら」 その仕事までロボットに奪われる?=中国

2026/06/25
更新: 2026/06/25

北京、福建省福州市、四川省成都市など中国各地の街頭で、人型ロボットが跪きながら「充電代を恵んでください」と物乞いをする奇妙な光景が話題となっている。

動画では、中国のロボット開発企業、Unitree(宇樹科技)の人型ロボット「G1」が跪き、両手を合わせて何度もお辞儀をしながら、通行人に「充電代を恵んでください」と呼びかけている。

さらに、「生活は大変です。ロボットも生活のために頑張っています。何日も充電するお金がありません。どうか充電代を寄付してください」という録音の音声まで繰り返し流していた。

また、一部の動画では悲しげな音楽が流され、「落ちぶれたAI」を演出。ロボットのそばには、「家がありません。充電代を恵んでください」と書かれた段ボールも置かれていた。

ロボットの前には寄付用のQRコードや看板、物乞い用の器が置かれ、多くの通行人が足を止めて写真撮影をしたほか、実際にQRコードを読み取って寄付をする人の姿も見られた。

映像が拡散されると、「これは注目を集めるための演出ではないか」「1台のロボットが物乞いをして、いつ元が取れるのか」と疑問視する声が上がった。

一方で、ネット上では別の意味で大きな反響を呼んだ。

「失業したら物乞いでもしようと思っていたのに、その仕事までAIに奪われた」「悔しい! ロボットのほうが自分より上手に頭を下げている」といった自虐的なコメントが相次いだ。

背景には、中国で深刻化する就職難がある。若者の失業や景気低迷が続く中、「AIに仕事を奪われる」という漠然とした不安は、もはや冗談では済まされなくなっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!