中国 小さな命を襲った悲劇

おもちゃから液体漏れ 乳児が重症肺炎=中国

2026/11/05
更新: 2026/11/04

子どもが毎日手にするおもちゃ。見た目はかわいくても、思わぬ危険が潜んでいることがある。

中国河南省鄭州市で1月、生後6か月の男児が、カメの形をしたおもちゃから漏れた鉱物油を約1ミリリットル吸い込み、重症肺炎を発症し、集中治療室に運ばれる事故が起きている。

問題のおもちゃは、透明な容器の中で液体やキラキラした粒がゆっくり動くタイプ。日本でも似た仕組みの雑貨やおもちゃが見られる。

この事故を受け、医師は、液体や油が入ったおもちゃを3歳未満の子どもに触れさせないよう注意を呼びかけている。

中国に限らず、近年、カラフルな液体入りのおもちゃや、握ると形が変わる柔らかいおもちゃが人気を集めている。しかし、一部の商品にはホルムアルデヒドやベンゼン系物質、ホウ砂など、有害な化学物質が含まれている可能性が指摘されている。

山東省では、こうしたおもちゃを手作りして販売していた女性が、約3か月後にめまいやせきなどの症状を訴え、中度の貧血とアレルギー性ぜんそくと診断された。医師は、製作に使った接着剤に含まれる化学物質を長期間吸い込んだことが原因の可能性があるとみている。

見た目だけでは分からない、おもちゃの中身や素材の危険性。今回の事故は、子ども向け商品の安全管理にも疑問を投げかけている。

ネット通販で海外のおもちゃも手軽に買える今、決して他人事ではない。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!