中国 生活に苦しむ人々を支える、無料の麺料理

中国で「無料食堂」に長蛇の列 店主「善いことがしたい」

2026/11/05
更新: 2026/11/05

「お金はいりません。どうぞ召し上がってください」

中国・南京市で、誰でも無料で食事ができる「0元麺館」が話題になっている。店の前には連日長蛇の列。そこには、見知らぬ人のお腹を満たそうとする店主の温かな思いがあった。

南京市内の2店舗では、シイタケやニンジン、干豆腐などを添えた麺料理を無料で提供している。

訪れるのは、高齢者や清掃員、フードデリバリーの配達員、失業中の人など、日々の生活費を切り詰めて暮らす人たちだ。

新しく開業した店舗では、1日に1,000人以上が食事に訪れ、長いときには数十分待ちになるという。店内では、順番を守って並ぶこと、衛生に気を配ること、食べ物を無駄にしないことを呼びかけている。

なぜ、そこまでして無料で提供するのか。

経営者の張さんは「もっと善いことをしたい」と話す。誰でも利用でき、食事を提供する相手に条件は設けていない。

当初は1店舗につき1日500食、10店舗で計5,000食を提供する構想だったが、予想以上の反響を受け、さらに店舗を増やすことも検討している。

一方、無料食堂に客が流れ、売り上げが減った近隣の飲食店からは困惑の声も上がっている。

善意の取り組みを長く続けるには課題も残る。それでも、今日もこの一杯の麺に救われる人がいる。見知らぬ誰かを思いやる、その温かな善意が多くの人の心を満たしている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!